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分水町・満開のサクラの中でおいらん道中 (2001.4.16)
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ことしで60回を数えた分水町さくら祭りの「おいらん道中」が15日、行われ、県内外から訪れた約15万人が花絵巻にため息をついた。
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おいらん道中は大正13年ころ、花の時期に有志で仮装行列を行ったのが始まりで昭和9年、分水の桜と景勝を全国に宣伝しようと「分水路花の会」を発足。11年ころから毎年、サクラ並木の下を練り歩く現在の形の「おいらん道中」を始め、年を追うごとに行楽客の人気を集め、今では県外にも知られる行事となっている。
県内から公募した、ことしの3人のおいらんは、信濃太夫に若林倫子さん(22)=分水町=、桜太夫に早川加奈子さん(26)=燕市=、分水太夫に小林佳代子さん(21)=同=。その前後に手古舞、提灯持ち、みどり、かむろ、ほうかん、傘持ち、新造、舞妓など総勢70人にものぼる付き人を従えて、正午から本町通り、午後2時から大河津分水路堤防のサクラ並木を練り歩いた。
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左から信濃太夫、桜太夫、分水太夫(クリックすると拡大表示)
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堤防のサクラ並木はほぼ満開。青空が広がったものの、風が強かったが、堤防にビニールシートを敷いて弁当を広げたり、バーベキューをしたり。子どもたちは露天をはしごしてのんびりムードだった。
おいらん道中の開始が放送されると雰囲気は一変。ぞろぞろとスタート地点の信濃川上流へ向かい、アマチュアカメラマンのポジション取りに色めき立ち、まさに黒山の人だかりだった。
行列を先導する手古舞や提灯持ちの姿が見えると、見物客から「ほら、もう少しで来るよ」「見えた、見えた」など歓声があがった。
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サクラの花道を抜けるおいらん(クリックすると拡大表示)
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おいらんの絢爛豪華な衣装は、満開のサクラをバックに一段とはえる。高さ15cmもある三枚歯黒塗りの高下駄で、ゆっくりと舞うように八文字を描く歩き方を披露すると、見物客はいっせいにカメラのレンズを向け、うっとりと見入っていた。
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