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さんじょう鍛冶道場に県外から28人が入門 (2003.6.7)
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三条市は7、8の2日間、三条市内で「さんじょう鍛冶道場1泊2日入門コース」を開いており、主に県外から参加している28人の受講者は、三条の鍛冶職人から切り出し小刀作りの技を手取り足取りで学んでいる。
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活気にあふれるさんじょう鍛冶道場
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さんじょう鍛冶道場は、三条市近隣の受講者を対象にしたコースと県外の受講者を対象に1泊2日のコースがある。1泊2日コースは、ことしから受講経験者が対象の初級と、初めての受講者用のの入門の2コースに分け、5月に行った初級コースは20人余りが受講。今回はそれに続く入門コースだ。
41人から受講申し込みがあり、抽選で決めた受講者は28人。首都圏や遠くは奈良、岩手から小学生から70歳代までが三条鍛冶道場の門をたたいた。
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三条鍛冶集団の師範が手取り足取り指導
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講師は三条市の鍛冶の技を今に伝える現役の地元鍛冶職人でつくる三条鍛冶集団(岩崎重義代表)。初日7日は、県央地域地場産業振興センターで講義で始まり、三条鍛冶集団の山村登師範が「鉄・鋼について」、池田慶郎師範が「作業工程について」のテーマでそれぞれ話したあと、同じ2日間、市内で開かれている三条凧合戦を見学。それから三条市金子新田、三条鍛冶道場に会場を移していよいよ鍛冶の技の体験だ。
三条鍛冶集団の「師範」と呼ぶ指導者21人の指導で、さっそく鍛冶の仕事でいちばんに頭に浮かぶ火造りに挑戦。燃えさかるコークスの炎の中に材料の鋼を突っ込み、真っ赤に熱したてから金づちでたたき、延ばしながら形を整える。
炎に向かう受講者は真っ赤になった顔に玉のような汗を浮かべ、鍛冶の厳しさを身をもって体験した。グラインダーを使う作業で小学生の男の子は火花が「怖い」と二の足を踏めば、すかさず師範が手伝い、作業をこなしていた。
東京都の中学2年生の女の子は「新しく来た学校の先生が、前の学校でナイフを作ったという話を聞いて、やってみたくなった」、長野県の64歳の男性は「子どものころ近所に鍛冶屋さんがあって、おもしろくて毎日、見に行っていた」、岩手県の21歳の男性は「家の包丁を研いでいたじいちゃんが亡くなって、今度は俺が研ぐことになり、ホームページで研ぎ方を探していたら鍛冶道場を見つけた」と、参加者の思いはいろいろだ。
また、今回の抽選にもれたが、見学だけでもと福島県から訪れた人もあり、受講者の熱意にほだされて師範の指導にも熱が入っている。
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