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spacer市議会の亀裂を深めた燕市長選、勝った高橋氏にも厳しい船出spacer(2003.12.8)

7日投票が行われた燕市長選挙は高橋甚一氏(67)が杉山光映氏(72)にわずか307票の小差で競り勝ち、前、元の市長対決は前市長に軍配が上がった。一方、投票率は燕市長選史上最低の57.03%にとどまり、勝ったとはいえ高橋氏の得票数は有権者の3割足らずに過ぎず、合併問題に端を発した一連の混乱を収束させ、信頼を回復することが求められるが、その道のりは険しい。

開 票 結 果

9,795票

高橋甚一

67歳

無・前

9,488票

杉山光映

72歳

無・元

確定午後10時25分


住民投票にまで至った県央東部との合併問題をめぐり、その賛成派が住民投票の敗北を受けて辞めた前市長の高橋氏、反対派が元市長の杉山氏を担ぎ出し、住民投票から市長選に舞台を移して両派の再戦という構図だった。燕市長選投票率の推移

難航する候補擁立から一転、市長選告示2日前になって両氏が名乗りを上げ、市長経験者同士の一騎打ちが一気に過熱。なりふり構わない激しい選挙戦が繰り広げられた。

両候補とも市政の混乱を収束させるためと出馬を決意したが、無投票ならともかく、選挙となったことで市議会を二分する賛成、反対両派の亀裂は深まったといえる。


相手候補への攻撃も激しかった。杉山陣営は、高橋氏が自ら辞職しながら再出馬する大義を問い、高橋氏に支払われた退職金などを問題にした。また、杉山陣営は高橋陣営スタッフが杉山候補の公選法違反に関連した新聞の記事のコピーを配布しているとして、記者会見まで行って怒りをぶつけた。「高橋が当選したら、何でも反対してやる」という声まで聞こえてくる。

一方、選挙運動中に燕市議にも変化があった。県央東部合併には賛成派だった赤塚功市議会議長が、賛成派の高橋氏擁立の動きからカヤの外に置かれたことに強く反発し、選挙戦では杉山氏の応援に回った。

また、以前から高橋氏を推しながら合併問題では反対派に属していた田辺博市議が、信条を貫いて高橋氏の応援に回った。政策はさておき、敵か味方かと対立する市議会分裂の状況から、再びすんなりと反対派と行動を共にするとは考えにくい。

これを機に賛成派が田辺市議の取り込みに成功すれば、市議会の議決では賛成派が多数となる。逆に田辺市議が反対派につけば反対派が多数となり、高橋氏は厳しい議会運営を迫られる。

過熱する両陣営の選挙戦と反比例するように冷ややかだったのが有権者だ。投票日は荒天だったこともあるだろう。ことしは市議選から10月下旬の住民投票、そして11月にも衆院選で再び市長選。高橋氏の当選で任期は来年9月まで。「いい加減にしてほしい」という声もわからなくはない。

何よりも有権者を置き去りにした選挙戦、そして両候補とも事態の収拾を訴えながら結果的には逆に傷口を広げたという意味では、両候補とも敗北したと見ることもできる。