|
三条市が三竹保育所民営化の1年延期を民生常任委員会で報告 (2005.2.7) |
|

|
4月からの市立三竹保育所の民営化準備を進めてきた三条市は、保護者側からの反発を受けて、このほど民営化の1年延期を決め、7日開かれた市議会民生常任委員会で委員に報告した。
 |
三条市が三竹保育所民営化の1年延期を民生常任委員会で報告
|
委員会で市は、説明会の内容や経過、民営化実施延期の理由などを説明。当初、平成17年度の入所募集を行う前の秋ころには三竹保育所の民営化の計画方針を策定し、民営化に関する説明会を開く予定だったが、7・13水害の影響で遅れ、12月20日に初めての保護者側への説明会を開いた。
民営化まで3カ月余りしかなく、保護者側から「性急すぎる」、「平成17年度の入所申し込みを公立で募集した」、「保育環境が変わることでの子どもたちの影響が懸念される」、「地域内での同一法人の保育運営に対する不安」など反発の声が高まった。 1月24日には、保護者側は民営化に1年間の猶予期間を設け、その間に保護者側と十分な協議を求める7,388人の署名を市に提出した。 市は、計3回の説明会を開いたが、保護者の理解を得られず、三竹保育所の入所申し込みを公立で募集したこと、保護者への説明が12月にずれ込んだことに加え、平成17年度の保育所等入所児童の入所承諾書発送時期が迫っていることなどから、民営化の実施時期の延期を決めた。 委員からは、「反対の理由は、時間の問題ではなく、サービスへの不安やビジョンが見えてこない不安があるのでは」「現在の委託先がいいとか悪いではないが、公募するなどの方法をとり、保護者の理解を求めていったらどうか」などの意見があり、市では今後も保護者側と協議し、平成18年4月の民営化への理解を求めていく考えを示した。
延期の案内は、三竹保育所の保護者には1月31日付けの文書で伝えているが、この日、午後7時から同保育所で説明会を開いて説明する。
|