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三竹保育所民営化の一年延期で三条市が保護者に対して4回目の説明会 (2005.2.7) |
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三竹保育所の4月からの民営化を一年延期した三条市は、7日午後7時から同保育所で4回目の説明会を開き、民営化への理解を求めたが、保護者側との意見は平行線のままだった。
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7日開かれた三竹保育所の民営化に関する三条市の説明会
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市から民生部長と社会福祉課長、同保育所保護者は40人近くが出席。市は延期を決めた経緯を話し、「民営化の方針と三条市の子どもたちを預かる責任や入所の決定については三条市が行い、保育料についても変わることはない」など、委託先を含めて当初の方針は変わらないことを説明した。
これに対し、保護者側は1月31日に1年延期の決定の知らせを受ける前日の30日に開いた臨時保護者会で、要望や意見を5つにまとめ、同保育所の存続の検討、ほかの公立保育所の民営化計画を示す、市が提示する法人以外の運営団体の参入の検討、説明会でも出た保護者の不安解消、民営化を前提せずに保護者が納得できる協議結論があれば賛成できると示した。
市は、保護者側から代表者数人を決めてもらい、不安解消のために話し合いたいと求めたが、保護者側は反発。「市の今後の民営化計画が決まっていないなかで、三竹保育所だけ民営化すると言われても納得できない」とし、平成17年度策定の三条市公立保育所民営化等基本方針で18年度以降の民営化や統廃合の方針が示されたうえで、ほかの保育所の保護者代表もまじえた話し合いなら応じられるが、三竹保育所だけでは難しいとする意見もあった。
しかし、この日は同保育所保護者の会の代表が体調不良で欠席のため、正式な返答はできないとし、2時間近くで終わった。保護者側が求めた当面の最大の要望のひとつ、民営化の一年延期こそ実現したが、それ以外の点では両者に歩み寄りはなかった。
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