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初めて三条市を会場に開かれた県の遺跡発掘調査報告会に600人余りが参加 (2005.3.7)
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新潟県教育委員会、三条市教育委員会、(財)新潟県埋蔵文化財調査事業団は6日 三条市中央公民館で第12回遺跡発掘調査報告会を開き、県内各地から訪れた626人の埋蔵文化財ファンの熱気であふれた。
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6日、三条市中央公民館で開かれた第12回遺跡発掘調査報告会は600人を超える参加で熱気にあふれる
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平成16年度に(財)新潟県埋蔵文化事業団が県教委の委託を受けて調査した県内19遺跡と三条市教育委員会が平成16年度に調査した割前遺跡と15年度に調査した吉津川遺跡の2遺跡の計21遺跡を報告したもの。
それぞれの遺跡の出土品や写真パネル、発掘調査成果の概要のポスターなどの展示品を公開するとともに、うち6遺跡の発掘調査成果を発表した。
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大ホールで行われた発掘調査成果の発表
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発表で地元の三条市教委は、県営吉津川ほ場整備事業にかかり発掘調査を行った三条市白山新田地内の割前(わりまえ)遺跡を田村浩司市教委主査が発表した。 発表では、割前遺跡は平安時代前半と室町時代の土器が出土した。当時の農村集落の屋敷跡が広がる良好な遺跡で、構で区画された屋敷地には、数棟の建物と井戸、土杭などの施設があり、いろいろな種類の生活道具を使ったことが確認された。 また、包丁や金くそ、鞴(ふいご)の羽口(はぐち)などの鍛冶に関係する遺構や遺物は、「金物のまち三条」の産業史を考えるうえで重要なものであることなどを指摘した。
参加者のなかには、県内からマイクロバスで訪れた団体も多く、年配の人が目立った。上越市の小学生24人の団体も訪れ、地元上越市の三角田(みつまた)遺跡の発表を聞いたあと、各地域の遺跡の出土品を見学、担当者の説明に聞き入っていた。
■関連リンク
財団法人 新潟県埋蔵文化財調査事業団
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