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三条市東大崎2地内の民家近くでカキを食べるクマ1頭を射殺 (2006.10.23)
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21日夕方、三条市東大崎2地内の住宅近くの畑でクマがカキの木に登っているのが発見され、1頭が射殺された。しかし、少なくともほかに1頭のクマが依然として近くに潜んでいるようで、付近住民や関係機関は警戒を強めている。
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射殺されたクマがよじ上っていたカキの木を指さす松崎さん
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21日午後4時過ぎころ、大崎山ふもとにある三条市東大崎2、同地区自治会長の松崎春雄さん(74)の住宅から数十メートルの山の斜面の畑で、高さ4メートルほどのカキの木にクマが登ってカキを食べているのを住宅の2階から山の方を見た山崎さんの家族が発見。猟友会三条支部三条分会に電話し、駆けつけた会員が1頭を射殺した。
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カキの木に残るクマのつめあと
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射殺されたクマは、体長約150センチ、体重約100キロのツキノワグマで、猟友会の話では、推定5歳のオス。
同所は、18日にカキの木の枝が折られてふんが発見された畑と地続きで、20日に松崎さんの住宅から十数メートルほどにあった高さ約2メートルのカキの木が半分ほどに折られてカキを食べた跡があった。
翌21日朝には一昨日までたっぷりとなっていた実が1つしか残っていなかった。その夕方にそこから十数メートル登ったところにあるカキの木でクマが発見された。
当時、松崎さんは外出中だったが、19日に隣の畑を調べた猟友会会員から何かあったら電話をするようにと電話番号を聞いていたことから、出かけるときに家族に電話番号を伝えていた。
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写真手前はクマが倒したカキの木、奥は松崎さんの住宅で目と鼻の先
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午後4時過ぎころ松崎さんの家族が、近所のイヌがものすごい鳴き声で吠えるのを聞き、2階から山の方を見たらカキの木に黒い物が動いていた。よく見ると木に登っているクマを発見し、さらに木の下に1頭、山の方に入っていくのが1頭いたようだと話しているという。
松崎さんは、生まれてからここでクマが出たという話は聞いたことがないと驚いている。また、発見されたのが日暮れ前の夕方だったことからも地域の人や子どもたちにもさらに注意をと呼びかけている。
また、付近の学校では児童の集団下校や地域と連携した安全確認を行うなどしており、三条市教育委員会では、先週末、市内すべての小中学校に行楽のさいにも入山禁止などクマへの注意を呼びかけた。市教委によると今後、生徒に鈴を持たせることなども検討する考えの中学校もあるようだ。
三条市や三条市教育委員会では連日、クマの目撃情報が相次いでいることから、20日から11月30日まで大崎山公園、グリーンスポーツセンターの利用を中止し、さらに23日から11月30日まで下田地区の下田野球場も臨時休場を決めた。
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