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5月6日まで燕市産業史料館で恒例の第34回燕手仕事展、燕市の職人の技が結集 (2007.4.20)
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燕市産業史料館では、20日から5月6日まで第34回燕手仕事展を開き、燕の伝統の職人の技が生み出した鎚起銅器や彫金など28人の職人の製作した43点を展示している。
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5月6日まで燕市産業史料館で開かれている第34回燕手仕事展
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20歳代の若手から90歳代の超ベテランの燕市を中心とした職人の技を結集。鎚起銅器を中心に彫金など多様な技法で製作した花瓶、壺、香炉、額皿、急須、水差しや、全国唯一の煙管(きせる)職人飯塚昇さんの新作も展示する。
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飯塚昇さん作の煙管
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小品がほとんどだが、作品に施された繊細な模様や有機物のような滑らかな曲面で構成する作品など、高度な技術やデザインを凝縮した見応えのある作品が並ぶ。
同展は34年間、途切れることなく続いている日本で唯一の職人の展覧会。年配の人の来場が中心だが、近年は20歳代の学生が目立って増えている。より大勢の人に足を運んでもらい、燕のモノづくりの歴史にふれてもらおうと、今回は「ミュージアムクルーズVOL.1」と題したイベントを企画した。
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玉川宣夫さんの「木目金スプーン」
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イベントは「鎚起銅器小皿制作体験会」と「手仕事展を10倍楽しく観る方法」の2つ。体験会は昨年に続いての開催で5月3、4、5の3日間、午前10時から正午まで開き、参加費300円で鎚起銅器の小皿の制作を体験できる。
「手仕事展を10倍楽しく観る方法」は初めての企画で、体験会と同じ3日間、午後1時から同史料館の学芸員が燕のものつくりの歴史を紹介。さらに4月29日を加えた4日間は、いずれも午後2時から1時間、作者による展示作品の解説会「手仕事展 作品解説会」も開く。
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深海晃一さんの壺「時空」
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今回はポスターも工夫。第30回から燕市穀町、北越堂の先代、故本間市蔵さんを写したモノクロ写真をモチーフにしているのは変わらないが、メーンの「手仕事展」の文字を「TESHIGOTO exhibition」と英語表記に変え、新しいイメージを視覚にも訴えている。
第34回燕手仕事展は午前9時から午後4時半まで、会期中は4月23日と5月1日が休館。入場料はおとな300円、子ども100円。「手仕事展 作品解説会」の日程と解説者は次の通り。
▲4月29日=本多敏行さん▲5月3日=長谷川清さん▲5月4日=渡辺和也さん▲5月5日=玉川宣夫さん
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