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三条市消防本部付近のムクドリの大群のねぐら、街路樹の枝を切って駆除 (2007.8.22)
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毎年、夏から秋にかけてムクドリの大群が三条市内の市街地、数カ所をねぐらにして、周辺に鳴き声の騒音やふん害の被害をもたらしている。そのため、県三条地域振興局では、ねぐらのひとつ、三条市消防本部前付近の国道289号沿いで、ムクドリ駆除のために街路樹の枝を切る作業を行っている。
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三条市消防本部そばの街路樹と電線をねぐらにするおびただしい数のムクドリの大群
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三条市内では、ここ数年、JR燕三条駅前付近やパルム周辺、三条市消防本部付近の国道沿いで、夕方になるとムクドリの集団があちこちからやってくる。
三条市生活環境課によると、ムクドリがねぐらにするのは、夜中でも明るく、電線の下に木がある場所。大集団で飛来し、夜中鳴いて、日の出とともに果樹畑などへ飛び立っていき、道路には無数の羽と白いふんが残る。
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ムクドリ駆除のため街路樹の枝を切る作業
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例年、盆ころから飛来するが、ことしは1カ月半ほども早く6月後半から増え、いくつかあるねぐらのなかでも、消防本部付近に集まる数が最も多かった。
消防本部付近は、夜遅くまで明かりがついている店が多く、国道の両側は背の高い街路樹に葉が茂り、その上には電線が多数。ムクドリにとっては最適な場所らしく、午後6時半ころになると、黒い無数の点が四方から集まってきてホラー映画のような恐怖感を覚えるほど。
ムクドリの数に比例してふんも大量で、臭いもすさまじい。付近を通る人は息を止めて歩道のはじを小走りし、ムクドリの下を通過する車の屋根にはふんがポトリ。消防本部でも、毎朝、白くなった歩道のふんを水で流していたと言う。
三条市では、ムクドリ駆除のために鳥がいじめられたときに出す鳴き声のテープを広報車で流しながら、さらに職員が一斗缶を棒でたたきながら歩いている。
同所でも早い時期に駆除の対応を行ったものの、「ムクドリをいじめるな」との苦情が寄せられたため、最近は駆除を行わず、道路を管理する三条地域振興局に相談した。
同振興局では、パチンコ店前からジャスコの交差点までの両側の街路樹の枝を切ることにし、前日20日から作業を開始した。また、国道沿いは第二中学校付近でもムクドリの集団が見られることから、そちらでも同様の作業をするようだ。
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