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三条市で講演とパネルディスカッションの「農商工をつなぐニューツーリズムフォーラム」に100人参加 (2009.2.28)
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三条市は26日、三条市・日帰り温泉「いい湯らてい」で「農商工をつなぐニューツーリズムフォーラム」を開き、三条市の新しい観光をつくる取り組みに興味をもつ市民や行政関係者など約100人が参加して講演を聴き、パネルディスカッションを行ってニューツーリズムの可能性を考え、夢を膨らませた。
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26日開かれた三条市の「農商工をつなぐニューツーリズムフォーラム」、しおざわ版ダッシュ村の小野塚村長の講演
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ニューツーリズムは、これまでの物見遊山的な観光旅行に対してテーマ性が強く、人や自然との交流や体験的な要素を取り入れた新しいタイプの旅行。観光資源や観光施設に頼らず、地域の伝統産業や生活文化をそのまま旅行者に体験してもらったり、一緒に味わったり見てもらったりする観光旅行だ。
三条市でも、地域が主体となって農商工の地域資源を活用した持続可能なニューツーリズムを実現し、地域ブランドにつなげる手法を考えようと、初めてフォーラムを開いた。
塩沢町グリーン・ツーリズム推進協議会の幹事長でもある「しおざわ版ダッシュ村」の小野塚喜明村長を講師に「農商工をつなぐニューツーリズム」のテーマで講演会のあと、すでに市内の地域資源を活用した活動をしニューツーリズムに取り組んでいる5人をパネリストにパネルディスカッションを行った。
パネリストは、北五百川棚田オーナーの佐野誠五さん、保内緑の里管理組合長の本田寿栄さん、イモッチ隊代表の熊倉睦さん、吉ヶ平保存会代表の梅沢修一さん、三条商工会議所青年部・ブランド創造委員会委員長の岡村直道さん。
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5人のパネリストでパネルディスカッション
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それぞれの活動の紹介や苦労、取り組んで良かったこと、今後のやりたいことや課題を話した。平成15年から北五百川で棚田オーナー制度を行う佐野さんは、棚田を訪れる人から「棚田とヒメサユリの組み合わせが素晴らしい」と言われ、交流から地域の素晴らしさを再発見し、棚田米のファンが増えて、作業効率の悪い棚田の短所が反対に売りとなったと話した。
三条商工会議所青年部の岡村さんは、まちづくりや地域活性、地域ブランド構築に取り組む複数の団体が合同で「越後三条 モノづくりの心に出会うまちあるき」をテーマに「まちあるき」のイベントを3月に開催。鍛冶工場のオーナーがガイドになり、市内の刃物専門店や自社工場、カップ酒の上がり酒体験などを参加者に味わってもらうコースなどを紹介した。
夜間の2時間半のフォーラムを退席する人はなく、参加者は自分たちには何ができるかを考え、パネリストの話にメモを取る人もいた。
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