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元五輪新体操選手の齋藤里絵子さんが加茂市体操トレーニングセンターの指導員に (2009.11.5)
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新体操の日本の第一人者でシドニー五輪出場など世界で活躍し、現在は国際審判員の齋藤里絵子(旧姓松永)さんが1日、加茂市体操トレーニングセンターの指導員に着任。4日、市役所で会見し、日本で初めて体操と新体操の融合した指導を行っていくことや、五輪出場経験や技術を「できるだけ多くの子どもたちに伝えたい」と抱負を話した。
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加茂市体操トレーニングセンターの指導員に着任、会見する元五輪新体操選手の齋藤里絵子さん
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齋藤さんは、1979年東京生まれ。東京女子体育大学体育学部体育学科を卒業し、平成9年から4年連続で新体操全日本選手権大会個人総合で優勝。11年の世界選手権(大阪)では11位に。12年のシドニー五輪新体操個人に出場、翌年に現役を引退するとロシアなど海外で指導者としての勉強をし、21年に新体操FIG国際審判資格を取得した。
昨年6月までは、スポーツ選手などが出演する「マッスルミュージカル」に出演し、米・ラスベガス公演や国内の地方公演にも参加し、新潟にも何度か訪れている。
夫の齋藤良宏さんは元体操選手で、シドニー五輪に出場、北京五輪日本チームのコーチを務め、ことし4月に新潟経営大学の体操競技の監督に就いた。それに伴って夫婦で加茂市に移り住み、トキめき新潟国体までは本県の新体操選手団のコーチも務め、優勝に導いた。
そのかたわら、加茂市体操トレーニングセンターの加茂体操クラブの指導を夫と2人で無償で行ってきた。短期間ながらすでに同クラブの選手の成績が目に見えて上がり、同クラブや加茂市の要請を受け、国体後の11月1日から加茂市の嘱託員として指導者となった。
加茂体操クラブの女子を指導する。国際審判の仕事の日以外は、毎日でも指導にあたりたいと意欲を示す齋藤さん。「加茂市は体操競技が盛んなまちと聞いて期待してきた」と言う。
アテネ五輪で使われたのと同じ備品をそろえる加茂市体操センターの施設のすばらしさを生かして「体操と新体操の共有。それぞれが刺激し合っていいものを引き出していきたい」と、これまで交流のなかったという体操と新体操競技の融合を目指す。「最初は全国に、ゆくゆくは世界にいけるような選手が育ってくれれば」と期待した。
会見に同席した小池清彦市長は、「(人口)32,000の加茂市のような規模でお迎えするような人ではない第一人者」と紹介し、「その先生を加茂市に迎えられることは、ありがたく、うれしいですが、私は恐れ多い」、「思う存分、世界で、日本で活躍してもらいながら、大いに加茂での指導をしていただきたいというのが念願」と歓迎。新体操に進みたい子どもたちのために、環境を整えてゆくことも話していた。
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