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加茂市の書家、泉田佑子さんが24日まで清雲亭山重仲町通店で「墨遊小路書道展」 (2009.11.22)
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「墨遊はちまき屋」を主宰してパッケージロゴやパンフレットタイトルなど幅広い書を手掛ける書家、加茂市の泉田佑子さん(32)は、20日から24日まで同市・清雲亭山重仲町通店で「墨遊小路書道展」を開き、明治初期の酒蔵を小路に見立てて泉田さんの独創的な作品80点余りを展示している。
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24日まで清雲亭山重仲町通店で開かれている泉田佑子さんの個展「墨遊小路書道展」
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ここ2年間のオーダー作品を含む額装や軸、びょうぶなどを展示。抽象的な文字や象形文字、さらに紙や筆、墨も選び、既成概念にとらわれない幅広い表現手法でイメージを具現化する。木製の額、昔の振袖、帯なども作品と組み合わせて印象をさらに際立たせる。
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建物の中なのに小路を歩いているような不思議な感覚に
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会場は明治初期から建つ酒蔵。書道展に「墨遊小路」と名付けのたのは、小径や路地にはそこで暮らす人たちの息づかいや味わいがあるという思いから。来場者は建物内にいながら、小路を歩いて作品を鑑賞して回るような異空間とともに作品を味わっている。
泉田さんは5歳ころから筆を持った。三条高校、新潟大学教育学部書道家卒業。さらに同大学研究生として1年半学び、既成概念にとらわれない独創的な書に挑戦し、スタイルを確立した。
2003年に「墨遊はちまき屋」創設し、ホテルオークラ新潟のレストランのロゴ、りゅーとぴあ主催能楽堂シェイピクスピアシリーズの題字、米菓「新潟チップス」のロゴなど数多くのロゴやマークのデザインワークを手がける。
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会場の泉田佑子さん
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近年は北方文化博物館屋根裏ギャラリーや、りゅーとぴあギャラリーで個展を開き、第5回にいがたを表現するポスター展や日展にも出品し、精力的に活動している。
泉田さんは、人、思い、モノなどさまざまな出会いがあったからこそ作品が生まれ、それぞれが素敵な人生を精一杯生きる主人公であり、その思いや姿に感銘を受けると言う。
技術は自分で磨くのはプロとして当たり前で、自身が書くことで役に立つようになりたいと願っている。午前9時半から午後6時まで、最終日24日は午後4時まで。入場無料。会場の清雲亭山重仲町通店=仲町4-15=はJR加茂駅前から駅を背に商店街通りを進み、宮大門交差点を過ぎて数十メートル先の右手。
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