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加茂市から長野へ転居する関川さんが鵜森の土地と建物を加茂市に寄付 (2009.11.29)
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加茂市鵜森に住む元信州大学農学部助教授の関川堅さん(76)は、長野県へ転居するのに伴って代々続いた土地と住宅や蔵を加茂市に寄付した。
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加茂市役所で寄付する土地の航空写真を手に小池市長に話す関川さん
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寄付したのは、土地約2,800平方メートルと江戸末期の建築と思われる居宅約210平方メートル、それと田上町・椿寿荘の元の所有者の旧田巻家の二番蔵といわれる米蔵や倉庫などの物件。
関川さんの話では、建物などは関川さんが知るだけで5代前の高祖父が生きた江戸時代にはあったようだ。現在の住居は昔は杉皮ぶきの中門で、その前にかやぶきの母屋があった。
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寄付する関川さんの土地に建つ自宅(左)や蔵(右)
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関川さんは昭和8年、東京で医者だった父の長男に生まれ、同16年に家族で新潟に戻った。中学校を卒業すると加茂を離れ、信州大学、九州大学院を卒業し、信州大学農学部で教べんをとった。
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関川さんに礼状を手渡す小池市長
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平成11年に65歳で退官した後、母や姉弟のいる加茂市に帰郷。その後、母が亡くなり、76歳になった関川さんは高齢を理由に、家族のいる長野県に転居することに。それに伴って、自宅と敷地を加茂市に寄付したいと申し出た。
29日の引っ越しを前に、11日に加茂市に寄付の手続きをすませた。27日には加茂市役所に訪れ、小池清彦市長から礼状を受けた。小池市長は、「すばらしいお屋敷にふさわしい使い方をさせていただきたい」と使い方は今後検討するとして、「大切に使わせていただきます」と礼を述べた。
関川さんは、「だれも継ぐ者もいなくて、ばらばらに売るのもいやだったものですから、加茂市に引き受けてもらえて逆に助かっています」と話していた。
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