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「文化財防火デー」に国登録有形文化財登録の三条市歴史民俗産業資料館で初めて文化財防火デー防災訓練 (2010.1.27)
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「文化財防火デー」の26日、三条市は昨年、国登録有形文化財に登録された三条市歴史民俗産業資料館で初めて文化財防火デー防災訓練を行った。
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三条市歴史民俗産業資料館で初めて行われた文化財防火デー防災訓練
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「文化財防火デー」は、昭和24年に法隆寺金堂で火災が発生したのを契機に同30年に制定された。三条市が放水訓練なども含む文化財防火デー防火訓練を行ったのは、十数年前に県指定文化財の三条市・本成寺の三門で行って以来。今回は昨年8月に同資料館(旧武徳殿)が三条市初の国登録有形文化財に登録されたのにちなんで行った。
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消火器訓練
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訓練には、同資料館、隣接する図書館、青少年育成センターの職員のほか、生涯学習課職員や文化財を管理する市内の寺社関係者、消防本部職員、各施設入館者など合わせて49人が参加した。
給湯室からの出火を想定し、発煙筒の煙が広がって自動火災報知設備が発報。職員などは初期消火、通報、避難誘導、重要品搬送などを行い、あわせて通報により到着した消防隊が情報収集を行って、建物に放水した。
このほかに、消火器取扱い訓練、同資料館の防災設備の点検と指導、消防本部による防火講習も行った。消防本部からは、初期消火、119番通報、避難誘導の3つの基本的対応をできるだけ早く行うことが大切と講習。また、万一のときの文化財などの保管場所や搬出方法、搬出の優先順位などを記した「文化財トリアージタッグ」の作成をすすめた。
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重要品と書いた箱を持ち出す参加者
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訓練後、太向義明館長は火災報知機のベルの音が予想より小さく、ベルの音で駆けつける設定だった隣接の青少年育成センター職員には聞こえず、応援が来なかった予想外の展開に驚いた。借用品や重要な収蔵品が多いため、あらかじめ優先順位をつける「文化財トリアージタッグ」の作成など、早急に取り組みたいと意識を新たにしていた。
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