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11日から県内で先行公開の映画『おにいちゃんのハナビ』の監督と出演者4人がワーナー・マイカル・シネマズ県央で舞台あいさつ (2010.9.11)
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片貝まつりを舞台にした映画『おにいちゃんのハナビ』が25日から全国ロードショー公開されるのを前に、ロケ地となった県内では2週間早く11日から先行公開され、初日11日はワーナー・マイカル・シネマズ県央=燕市井土巻=で舞台あいさつが行われた。
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11日にワーナー・マイカル・シネマズ県央で行われた映画『おにいちゃんのハナビ』の舞台あいさつ
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映画は小千谷市片貝町の兄弟の実話を基にしたもので、成人を迎える兄が、白血病で亡くした妹のために一年をかけて準備し、片貝まつりで花火を打ち上げる感動の物語。この日はワーナー・マイカル・シネマズ県央をはじめ県内4館で舞台あいさつが行われ、国本雅広監督と主役で兄妹役の高良健吾さんと谷村美月さん、その親を演じた宮崎美子さんと大杉漣さんがあいさつに立った。
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国本雅広監督
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ワーナー・マイカル・シネマズ県央の舞台あいさつは初回上映後、正午から約200席がいっぱいになった映写室で行われた。
国本監督は、映画への観客からの拍手を受け「最高の気分です」と思いが伝わったと声を詰まらせた。昨年9月は実りの田園風景、ことし1月には真っ白な銀世界がすばらしく、「こんなすてきな町で撮影できたことをうれしく思ってます」と感謝した。
高良さんは次の作品の役づくりで頭を丸めており、「お兄ちゃんじゃないですが」と笑いを誘った。撮影中は役のお兄ちゃんに共感できるところが多く、特別な作品となったと言う。前日10日夜は片貝の花火を見て、東京でもやもやして気持ち悪かったのが全部なくなってすてきな花火大会だったと話した。
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兄を演じた高良健吾さん
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妹を演じた谷村美月さん
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谷村さんは、「台本を読んで(妹の)華ちゃんから学んだことってすごく多くて、どんなにつらくても笑顔でいよう」と思い、笑顔は「自分も明るくなるし、周りも明るくできる」、撮影現場でも「楽しんで撮影してました」。また、映画はもちろん、この機会に「片貝の花火がいろんな人に広まれば」と期待した。
宮崎さんは撮影後、家族4人で一緒にご飯を食べることもかなわなかったことに思いをはせ、「ちっちゃなことがどれだけ幸せかっていうことをあらためて思い知らされました」。兄妹役の2人には、「これから先もいろいろなことがあると思うの」、「映画ともどもふたりの成長をこれからもどうぞ温かく見守ってください」と、本当の親のような口調で話して会場を沸かせた。
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母を演じた宮崎美子さん
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父を演じた大杉漣さん
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それを受けて大杉さんの、「ふたりに限らず僕らにもこれからいろいろとあると思います」に会場は大笑い。撮影に向けて自動車学校に通って運転免許を取得したエピソードも紹介。大のサッカー好きで、ファンチームの応援で東北電力ビッグスワンを訪れることもたびたびあり、「新潟は縁のある場所」、「新潟が発信地となって全国に広がっていけばいいなと思っている。みなさん力を貸してください」と話した。
観客は映画が終わると目を潤ませ、エンドロールが終わってもまだハンカチで涙をぬぐっている人も。そしてたった今までスクリーンに映っていた俳優が目の前に現れると、まだ映画の続きを見てるいような、夢を見ているような気分であいさつに聞き入っていた。
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ワーナー・マイカル・シネマズ県央の『おにいちゃんの花火』をPRするディスプレー
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