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燕市産業史料館は、23日まで「池田賢斗染色展 ろうけつ染の持つ表現の可能性」 (2010.11.7)
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燕市産業史料館は、23日まで「池田賢斗染色展 ろうけつ染の持つ表現の可能性」を開き、十日町市に住む染色家、池田賢斗さんの作品を紹介している。
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燕市産業史料館で開かれている「池田賢斗染色展 ろうけつ染の持つ表現の可能性」
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池田さんは1956年、十日町市に生まれ、76年から京都でろうけつ染や友禅染の技法を習得し、82年に帰郷。地元十日町市で賢斗企画を設立し、作品の制作に励んでいる。2000年に県展に初入選し、02年には日展に初入選して以後、それぞれ入選を繰り返して実績を重ねている。
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「時の蹤跡」
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今回の展示しいるのは、蝋(ろう)を防染に染め上げるろうけつ染を中心に、ここ10年の壁面作品や衝立(ついたて)など16点。色紙より小さいくらいの作品から畳を超える大きな作品まである。
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翔「上昇気流」
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ろうけつ染め独特の技法から偶然生まれる形とシャープな直線や曲線で重層的に表現した抽象的なデザイン。そして日本画や油絵とも違う一見、シルクスクリーンを思わせる美しいグラデーションが印象的だ。
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きざし「創生」
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ろうけつ染めというと、古くからある伝統的な染色のイメージをもっている人が多いだろうが、池田さんの時代を超えた独創的でアイデアをひとつに凝縮した作品に驚かされること請け合いだ。
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池田さんが使っている筆や各種のろう、作品のひな形など
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流動性をもつ染料から生まれる透明感、ろうけつ染独特の技法から偶然生まれる形のおもしろさを鑑賞してほしいと来場を呼びかけている。
また、池田さんが使っている筆や各種のろう、下絵となるひな形なども展示している。
会期中の休館日は4日と月曜の8日、15日、22日、開館時間は午9時から午後4時半まで。入館料はおとな300円、子ども100円、土、日曜と祝日、燕市内の小中学生と付き添いの保護者1人は無料。また、14日午後2時から3時まで作品解説会を開く。
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