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三条名物カレーラーメンを歌詞に読み込んだ『カレーラーメンの歌』CDが完成、三条市内のカレーラーメン提供店で限定販売 (2010.12.1)
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三条発祥で全国にも知られるようになった三条名物カレーラーメン。次の一手は音楽でPRをと、作詞やコーラスに高校生、ジャケットデザインは専門学校生と地元の若い力も巻き込んで制作された『カレーラーメンの歌』のCDが1日、発売になった。ひとまず三条市内のカレーラーメン提供店だけで限定販売され、ラーメン店への集客にも一役買う。
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「お食事処 はらや」前で店主の原さん(左)と燕三条青年会議所の梨本理事長(左)
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アルバム名は『三条カレーラーメンの歌』で、『カレーラーメンの歌』とそのカラオケ版バージョン、さらにボーナストラックとしてアコースティックと燕三条地場産のバージョンを加えた4曲入り。
価格は500円だが、各店でカレーラーメンとのCDのセット販売も行っている。価格設定などは各店に任せている。発売日には希望した市内13のカレーラーメンを提供するラーメン店がCDの取り扱いを開始した。
そのうちのひとつ、「お食事処 はらや」=上須頃=は、カレーラーメン750円のところ、プラス100円の850円でCDとセット販売し、お得感は満点。店主の原雄三さん(31)は、昭和41年に母と祖母が創業した店を守る。
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専門学校生の目黒さん制作のCDジャケット
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三条飲食店組合カレーラーメン部会(阿部圭作部会長)は、一昨年からカレーラーメンの提供店を収録したマップを作成してPRに力を入れる。あわせてのぼり旗も作り、同店でみ店頭にのぼり旗を掲げたところ来客が増え、旗の数を増やした。
今では県外からの来店も珍しくなく、同店が販売するラーメンのうち、なんと半分がカレーラーメン。原さんは店にとってカレーラーメンが「なくてはならないものになりました」、「売り上げ増にもつながりました」と喜ぶ。
音楽制作を企画したのは、CMや番組の企画、プロデュース、ネット動画配信のコンサルティングやサイト運営を手がける「ノブヨシコム」代表の小林伸嘉さん(37)=新潟西区=。三条市出身で、カレーラーメンの全国発信を進める燕三条青年会議所(JC)の梨本次郎理事長と同級生だったのが縁で、6月に取り組みを始めた。
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9月26日に開かれた越後三条鍛冶まつりで『カレーラーメンの歌』を歌う矢代さん
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歌と作曲は燕市のアマチュアシンガーソングライター、矢代秀晴さん(46)。9月には県央地域の高校生3人が歌詞をつくり、さらに4人がコーラスを担当。さらにユニクロ主催の「カンヌ国際広告祭公式Tシャツデザインコンペティションで世界第2位に輝いた三条市に住む目黒理加さん(19)=新潟デザイン専門学校グラフィックデザイン科2年=がジャケットデザインのイラストを描いた。
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越後三条鍛冶まつりで『カレーラーメンの歌』でリハーサルをする矢代さんと高校生
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9月に開かれた越後三条鍛冶まつりで一足早くデモ版のオケにあわせて、高校生と目黒さんも参加してステージで楽曲を発表した。
当初、渋いブルース風だった楽曲は、最終的に思わず手拍子したくなるノリノリのレゲエ風にアレンジ。「カレーラーメン」のリフレインが耳について離れない中毒性がある。目黒さんは、電柱がシルエットになった夕焼けをバックに家族が立ち、中央に大きくカレーラーメンを配置し、シンプルな線でほのぼのとしたイラストに仕上げた。
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ことしも三条飲食店組合カレーラーメン部会が作ったカレーラーメンマップ
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レコーディングは東京のスタジオで行い、プロミュージシャンが参加。トラックダウンはSMAPのアレンジも手掛けたエンジニアが手掛け、メジャーレーベルと見間違うほどの豪華な布陣になった。
『カレーラーメンの歌』の制作に向けて、「三条B級グルメソング『カレーラーメンの歌』をつくろう!放課後プロジェクト」を立ちあげ、公式ホームページも開設。ネット上での人とのつながりやコミュニケーションも積極的に生かした。梨本理事長は「ツイッターの果たした役割も大きかったですね」と振り返る。
CDは自主制作で1,000枚をプレスしたが、その費用はもちろん、そこに至るまでの費用もプロジェクトにかかわったメンバーの持ち出し、手弁当で完成させた。梨本理事長は、「もう情熱と郷土愛だけ。とにかく燕三条を盛り上げていきたいという思いだけです」。
CD制作はゴールではない。すでにプロモーションビデオの制作やライブ発表の具体的な予定があるのはもちろん、梨本理事長の頭のなかには、まだ形になっていないさまざまなアイデアがあり、カレーラーメンの勢いは止まらない。CDを取り扱っている13店は次の通り。
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