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冬本番の寒波到来の三条市でもビニールハウスではコマツナが緑のじゅうたん (2010.12.26)

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24日からの冬本番の寒波で三条市は銀世界となったが、それとは対照的に栄地区のビニールハウスでは、コマツナが緑のじゅうたんを敷き詰めたように青々と茂り、今が旬だ。

青々と葉を茂らせている内山農園のコマツナ

青々と葉を茂らせている内山農園のコマツナ

三条市内でのコマツナの栽培は露地物が多いが、三条市岩淵、内山農園では11棟のハウスでコマツナを栽培している。コマツナがつぼみをつける4月を除き、1年を通して生産し、市内の学校給食や病院食に供給しているほか、市内や近隣の若手農業者10人とともに市内の料理店や結婚式場へ直接、納品もする。

同農園の内山徳寿さん(33)は、注文のある日は毎朝、収穫する。冬型が強まって氷点下に気温が下がった25日も、防寒着を着て、父の敏雄さん(60)とともに作業した。

内山農園の内山さん父子

内山農園の内山さん父子

ハウスの骨組みの役割も果たすパイプに井戸水を流して雪が積もらないように対策している。風はないので外よりはましだが、それでもたちまち手がかじかむ。

10月中旬に種をまいたハウスは収穫期を迎え、コマツナの根元を農業用のはさみで切り取り、1株ずつていねいに収穫。作業をしていても体は温まるどころか、「コマツナの葉っぱは冷たいから、なおさら手が冷たくなってきます」と内山さんのはく息は白い。

農薬や化学肥料をできるだけ減らして生産。生産に使う水は井戸水より割高になるが、成分を安定させるために水道水を使う。同地域の水道水は下田地域の五十嵐川からの取水という。

小中学校は冬休みになったが、保育園の給食は28日ころまで。病院食や料理店などから注文が入れば、年末年始も出荷が続く。