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地吹雪が吹き荒れるなか、ふれあいパーク久賀美で小正月恒例の塞の神 (2011.1.17)
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燕市国上、道の駅国上のふれあいパーク久賀美で16日、地元の長辰地区の協力で新潟の伝統行事「塞(さい)の神」が行われた。
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16日にふれあいパーク久賀美で行われた塞の神
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塞の神は「どんど焼き」などとも呼ばれる小正月の火祭り。けいこした習字などを塞の神とともに燃やすと字が上手になるなどとされ、ふれあいパーク久賀美でも毎年恒例の行事。裏手の田んぼに塞の神を作って行った。
塞の神は、上がとがるような形にタケを組んで作り、ワラをかぶせたもので高さ数メートル。そのてっぺんからさらに青々と葉を茂らせたササを立て、中には事前に持ち込まれた子どもたちの書き損じた書き初めなどを入れた。
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猛烈な地吹雪のなかでスルメを焼く
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午後3時前に国上寺の山田光哲住職が祈祷を行ってから塞の神に点火。あっと言う間に塞の神は火に包まれて近寄るの怖いくらいの勢いで燃え上がった。参加者には甘酒をふるまい、手まりこんにゃく、スルメを販売。参加者はタケの棒の先に下げたスルメを塞の神の火に焼いた。
前夜まで大雪が降り、この日は雪は収まったものの、強風が吹き荒れた。気温も低く、強風に積もったが雪が巻き上げられて地吹雪となり、田んぼのなかを走る道路は真っ白に覆った雪が路肩の境目を隠し、視界が悪くなることもあった。
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酒呑童子神社や国上山を背景に燃え盛る
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この荒天で参加者の出足も鈍かったようで、ピーク時でも人出は例年の半分くらいの約300人にとどまり、インフルエンザの流行が始まったこともあるのか、子どもの参加も少なかった。
下から吹き上がるような雪に目も開けていられないこともあったが、今の時期なら多少の荒天は想定内。酒呑童子神社や国上山を背景に立ち上る炎を見詰めて小正月の風物詩を味わっていた。
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