燕の歴史や民俗記録をまとめた『郷土史燕』第4号発刊、表紙は昭和30年代に水道の塔を撮ったモノクロ写真が飾る (2011.5.20)

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燕市教育委員会は、燕市郷土史研究会連合会(石黒克裕会長)との編集で、燕の歴史や民俗記録をまとめた『郷土史燕』第4号を発刊した。

燕市教育委員会が発刊した『郷土史燕』第4号
燕市教育委員会が発刊した『郷土史燕』第4号

A5判、168ページで、同連合会会員が寄稿した郷土史研究の考察、検証、史料紹介など、11人の15編を収録している。なかでも注目なのが吉田天満宮=燕市吉田下町=拝殿の格天井(ごうてんじょう)に絵を描いた画師、照田穿石についての研究。

穿石は寛政5年(1793)の生まれで蒲原郡保古野木村(今の新潟市)の慶念寺の住職を務め、三条文人の行田雲濤に師事した。その穿石が格天井に絵を描くに至った事情や穿石がやはり格天井に絵を描いた慶念寺そばの保古野木諏訪神社、さらに慶念寺について書いている。

また、表紙を飾るのは国の登録有形文化財への登録を目指す燕市の水道の塔のモノクロ写真。水道の塔の近所、水道町1に住んだ今は亡き深海庄吉さんが昭和30年ころに撮影したもの。一昨年に遺族から寄付されたものを貯水池に水を蓄え、水道の塔の背後に弥彦山を写している。

『郷土史燕』第4号の表紙に使った深海庄吉さん撮影さんの昭和30年代の燕のシンボル、水道の塔
『郷土史燕』第4号の表紙に使った深海庄吉さん撮影の昭和30年代の燕のシンボル、水道の塔

郷土の記録を本に残し、市民から郷土史に広く関心をもってもらおうと毎年、『郷土史燕』を刊行している。400部を作成し、半分近くは寄贈し、それ以外を700円で有償頒布している。

市教委生涯学習課(文化振興係)をはじめ、燕市立図書館、吉田図書館、分水図書館、長善館史料館、分水良寛史料館で頒布している。問い合わせは市教委生涯学習課文化振興係(電話:0256-63-7002、燕市総合文化センター内)へ。収録作品の題名、寄稿者は次の通り。敬称略。

題名 寄稿者
「御新田郷」の開発と歴史的意義 亀井功
吉田天満宮拝殿の格天井の絵~画師照田穿石について~ 菅井シヅ
吉田の町から無くなった金刀比神社 三五哲夫
「竹山日記」にみる良寛と分水地域の文化活動の特色~巻・曽根両組との比較において~ 亀井功
検証 画人渡辺洽斎 亀井功
検証医師・画人・書家多才な吉田譲庵(梅州) 亀井功
良寛研究ノート 塚本智弘
史料紹介 明治四十四年四月 鈴木彦岳先生筆写「長谷川強庵逸事」 松澤佐五重
史料紹介 昭和初期における粟生津村農会の活動 北澤昭松
史料紹介 高橋正道「柏崎遊学略記」 高橋洋雄
史料紹介 文化六歳地蔵堂組田畑御案内帳(その三) 西海土寿
国上地区の昔話余話 渋谷啓阿
渡部の昔ばなし 玉木玉雄
吉田郷土史研究会研修長岡を知る日帰り研修 宮路実

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