武田金型製作所が週1回放送のUSTREAM番組で同社の出来事を紹介、4日からリニューアルしてダブルパーソナリティーにパワーアップ (2011.8.5)

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武田金型製作所(武田修一社長・燕市西燕)は、USTREAMで週1回放送の番組「武田金型の出来事〜chiisana machikoba ni moeTV(小さな町工場に萌えテレビ)」を社内から配信するユニークな取り組みを行っている。

武田金型製作所が毎週配信しているUSTREAM番組、左が岩田さん、右が関さん
武田金型製作所が毎週配信しているUSTREAM番組、左が岩田さん、右が関さん

ことし6月にスタートし、第13回となった4日はリニューアル。毎週木曜の午後6時から7時までの放送だ。パーソナリティーは社員で、これまでの関珠美さん(26)=三条市井栗=に、新たに岩田真理子さん(26)=同市新光町=が加わったダブルパーソナリティーにパワーアップした。

2人は黄色の安全ヘルメットをかぶって登場。同社の萌えキャラ「メタリーヌ」が画面を飾る。4日はゲストも迎え、間もなく発売の同社の新製品、iPad専用金属ケース「iPad ARMOR(アーマー)」とiPhone専用金属ケース「Dresser for iPhone 4」の進ちょく状況の紹介、「メタリーヌ」が萌えているプレス機の紹介などを行った。

放送中のUSTREAM画面には萌えキャラ「メタリーヌ」も登場
放送中のUSTREAM画面には萌えキャラ「メタリーヌ」も登場

基本的にはふたりともパーソナリティーとして専門的に学んだわけではない。たどたどしい進行やとちりも、返って親近感がわき、視聴する側も空間を共有し、番組に一緒に出演している感覚を味わえるのが既存のメディアにはない魅力だ。

「メタリーヌ」こと関さんは、同社が動画配信に取り組んでいることも知らないまま昨年9月に入社。気がつけばパーソナリティーの担当となり、「こんなことになるとは思ってもみませんでした」と笑いながらも、初めてのダブルパーソナリティーに「2人で楽な面もあるけど、互いに何を話すんだろう」と考える難しさも感じた。

手づくり感あふれる配信の現場
手づくり感あふれる配信の現場

「話の広げ方、聴き方が足りないので知識もトークもどんどん学べれば」と関さんは前向きで、「製造業全体が活気づいていけば」と使命感も芽生える。岩田さんは入社2カ月の新人で、「話してるうちにどんどん緊張がほどけました。ゲストからいろんな話を聞いて学んでいけるのが楽しみです」と早くも面白さを見つけていた。

同社は商品開発の現場にカメラを持ち込み、製品開発のプロセスをUSTREAMで生放送する視聴者巻き込み型の取り組みを積極的に展開する。仕掛け人の同社マルチメディア事業部の武田修美さんは「“工場萌え”という言葉がありますが、それにのっかって」と言う。ただ、今の工場萌えブームは構造物としての工場を対象にしているが、「新しい観点の工場萌えに、技術や製品にも広げていければ」と願う。

配信作業のオペレートを行うマルチメディア事業部の武田修美さん
配信作業のオペレートを行うマルチメディア事業部の武田修美さん

そもそも製造業がなぜ動画配信をとい疑問がわくが、武田さんは「番組を見ている人と同じ目線で一緒に学んでいきたい」、「もちろん仕事につながればありがたいですが、仕事以外のつながりをもち、お客さんとのきずなをつくるコンテンツを配信していければ」と新たな番組企画を練っている。次回14回は11日午後6時から。番組のアドレスは「http://www.ustream.tv/channel/武田金型の出来事」。

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