ご存じ東京ヤクルトスワローズのマスコットキャラクター、つば九郎。そのつば九郎の浮気が発覚?!。「鈴木市長という人がありながら」、「燕市長がヤキモチやきますね」。フェイスブックにそんなコメントがついた。フェイスブックにアップした国定三条市長とつば九郎のツーショットに対するコメントだ。28日に三條機械スタジアム、29日に悠久山野球場でプロ野球イースタン・リーグ公式戦「スワローズ vs ジャイアンツ」が行われる。6日行われたその記者会見で、つば九郎のボケに的確に突っ込む国定市長。見事なコンビネーションで会場は笑いに包まれた。そこで撮ったツーショットをアップした。
つば九郎と言えば燕市。「スワローズ」は鳥のツバメの英語という縁で、燕市は一昨年からスワローズとのコラボレーションに力を入れ、市内での田植えや稲刈りにつば九郎も参加。鈴木市長とつば九郎のツーショットには見慣れているが、国定市長とのそれは新鮮だ。それで冒頭のつば九郎は浮気者となるわけだが、つば九郎を核に新しい展開が見え始めた。
会見で国定市長は、前日に東京で開かれた国道289号線建設期成同盟会の会長・副会長会議で、同席した鈴木市長に聞いた話しを紹介した。つば九郎の背番号は、語呂合わせで「2896(ツバクロー)」。つば九郎が燕市に来たとき、国道289号を指さして「この道路は俺のものだ」と言った。「289R」と表記すれば、まさに「つば九郎ロード」となる。そこで、なかなか難しいとは思うが、289号の関係でつば九郎を燕三条に招くことはできないかと鈴木市長と話したばかりだと。
このことについて国定市長は自身のブログ「三条市長日記」でもふれ、「昨日、鈴木市長さんから仕入れたネタを、早速、我がもののように語りました。」。そして「八十里越のイベントのときにでも、是非とも、お声掛けしたいですねっ!!!」と、つば九郎に「ラブコール」を送った。そういえばなんの取材のときか忘れたが、1カ月くらい前にも鈴木市長は国道289号とつば九郎との関係を話していた。
6月末に三条市と福島県只見町などで構成する八十里越道路暫定的活用検討懇談会の設立総会が開かれた。八十里越は両県、両市町をまたぐ国道289号で、まだ先の長い供用に向けて工事が進む自動車交通不能空間。未完の橋梁部分はレベル0の「限定的に人が行き来できる」状況であり、レベル1の「限定的に自動車で人と物が移動できる」状況にないと説明する国交省側に対し、この秋にはどんな形でもいいから「車」を通したという「事実」を切望する只見町側。只見町側はもちろん、三条市にとっても何とかその願いをかなえたいと思う国定市長には、つば九郎が渡りに船の救世主かのようだ。
目先の結果はともかく、八十里越の一日も早い開通に向けてつば九郎が帯同してくれるとなれば、実に頼もしい。つば九郎と鈴木市長、国定市長が三本の矢となって八十里越開通を急がせることができたらと願わずにはいられない。
とか書いてたら、つば九郎がオフィシャルブログを更新。会見で国定市長は「こんな話をきょうのつば九郎先生のオフィシャルブログには、きちんと書いていただけるのでは」とプレッシャーをかけておいた。さすがに289号などまではふれていないが、つば九郎は会見で爆笑をとったことや会場の地酒が気になったことを書いている。
おまけ。そういえば三条市の鳥は旧栄町から引き継いだ「芝地鶏」だが、燕市の鳥は、ないはず。いっそ燕市の鳥は「つば九郎」なんて!。…ないな…。