三条市は8日、「三条マルシェ」会場の三条別院でロンドン五輪男子サッカーの日本代表となった酒井高徳選手の応援セレモニーを行い、酒井選手の両親に寄せ書きなどを手渡して活躍を願うとともに、精一杯の応援を約束した。
午前9時半から「ガンバレGo徳!!」の文字と酒井選手の写真を張ったパネルを置いた境内の特設ステージで開き、酒井選手の父酒井幸一さん(58)、母ヌーバー・アンジェリカ・マリールーさん(59)が出席。
国定勇人三条市長から、市長はじめ市民の思いを寄せ書きした日の丸と千羽鶴を手渡し、三条東高校の書道部とサッカー部の作った「2012London五輪がんばれ酒井高徳選手」の応援メッセージ、佐藤英里(ひらり)さんが歌「アメージンググレイス」を弾き語りを贈った。
国定市長はあいさつで、「三条市民全員が喜びにわくようなすばらしい朗報が飛び込んでまいりました。わが三条の宝でもあります酒井高徳選手が今度のロンドン五輪のサッカーの日本代表として選ばれたわけであります。本当におめでとうございます」と始め、みんなで応援、気運を盛り上げていくと話した。
「酒井選手をこの三条に、この日本に、この地球上に生んでいただきましたご両親にお越しいただきました」と両親を紹介し、「私たちの熱い思いをご両親を通じて酒井選手にお伝え頂ければ本望」。「これからみんなで盛り立てて行こうではありませんか!よろしくお願いします!」と会場に呼びかけ、市民も大きな拍手で応えた。
酒井選手の父幸一さんはあいさつで、「先日、高徳に電話で話したらとても驚いており、何かコメントをと話すと照れた様子だった」。さらに「郷土の三条の皆さんにすごい勇気と力をもらったような気がする。自分を育ててくれた三条の環境と育ててくれた人々に今さらながらに感謝の意を表したい」。「自分の夢を追ってきただけなのに、皆さんに応援していただけることは本当に身に余る光栄だ」と、言葉は少し違うがそう話していたと伝え、壮行会の開催に感謝した。
終了後のインタビューで幸一さんは、「皆さんの心遣いに感謝している」とあらためて感謝の言葉を述べ、五輪出場には「自分の息子が出られると思っていませんで、言葉にならない」。試合前に伝えたいことは、「とにかく全力を尽くして。まだ、出れるかどうかも分かりませんが、後ろには応援してくれる人たちがたくさんいるんだということを伝えたい」と話した。
また、試合をどこで観戦するかまだ決めていない。ロンドンで観戦したい気持ちもあるが、「私が(観戦に)行くと成績が悪いというジンクスがあるので」と、ジンクスがいちばん迷っている理由と親心を話していた。