自民党新潟県第4区支部長で次期衆院選の自民党公認が決まっている金子恵美氏(34)は、8月26日に開所した新津事務所に続く三条事務所を6日、三条市・荒町二丁目交差点角の建物を間借りして開設。午前8時から事務所近くで開所式を行い、支持者ら250人(主催者発表)が出席した。
選対本部長の金谷国彦県議は、早ければ10月解散、11月衆院選と見ており、前回の衆院選で自民党は県内の議席をすべて失ったが、「ぜひとも奪還していただきたい」と金子氏に期待し、そのために「勝てる候補を選んだ」と自信を見せた。次期衆院選のライバルとなるであろう現職の菊田真紀子代議士の応援演説で先に新潟第4区に入った蓮舫参院議員について「この人は1位じゃなくていいんです。2位でいいんだと言っている人」なので、新潟4区の代表として金子氏を国政に送り出してほしいと求めた。
投票は大票田である三条で決まると思っており、金子氏は三条高校卒業であり、三条の支援を大きく広げることが当選につながるため、「大きな力を金子めぐみに集めていただきたい」と求めた。
佐藤信秋参院議員は、あいにくの雨も桶狭間の戦いで雨が織田軍の戦に味方したように吉兆ととらえた。市議、県議を務めてきた金子氏を評価し、「めぐみ一筋に頑張り」、金子氏には「国政で三条のために一筋に働くことが大切」、「三条のためにこき使うことが大事」と述べた。
金子氏は常在戦場であることを強調し、朝早くから雨のなか集まってくれた支持者らに感謝した。名古屋豊三条市議のリードでガンバローコール、ウーロン茶で乾杯して1時間余りで閉式。
このあと囲み取材を受けた金子氏は「この三条をどう攻略するかというのが今回の選挙戦の明暗を分けると考えていますから、とにかく拠点をしっかりと構えたうえで三条へ攻め込んでいきたい」と三条での得票に意気込みを示した。
無所属で立候補を表明している元衆院議員の栗原博久氏がほかの候補と連携した場合を問われて、「仮定の話なので何とも言いようもない」と前置きし、「立ってくる方々の党であれ、候補本人であれ、わたしは自分の選挙を戦い抜くことに変わりはない」と話した。
国民の生活が第一から立候補があった場合については、「政策面で国民の生活が第一という党が訴えていることが私自身は反対な部分が多いので、そういう意味では戦っていく甲斐があるのでは」と自信を見せた。
開所式はテントの下で行ったが、その最中に三条市に大雨洪水警報が発表され、テントをたたく雨音でマイクを通した声も聞き取りづらいほどの激しい雨だった。「雨が降るとこれまでの選挙に関してはいつも雨が降ってそれなりに結果を残してきた気がするので、今回も身を固める雨になるのかなと思ってます」と金子氏。
また、最近は毎月三条市で開かれている三条マルシェに毎回、欠かさず顔を出し、出店者や常連客にはすっかりなじみの顔になっている。三条事務所の開設で「三条に拠点ができたので、いよいよ選挙かなという、三条において戦いが始まるというか」、「こうして応援してくださる皆さんと出会うと、がんばれという応援の声を聞くと身の引き締まる思いです」と話していた。