13日の三条は27.9度まで気温が上がり、10日の25.1度を上回ることし最高を記録し、初夏を思わせる汗ばむ陽気となった。
明け方の最低気温は11.7度。日中は青空が広がって午前11時には27.0度となり、30度を超す真夏日に迫るかと思われるペースだったが、その後は気温の上昇にブレーキがかかり、27.9度にとどまった。日なたにとめた車の中は蒸し風呂のように暑くなり、半袖で出掛ける人も目立った。
この暑さに7日開庁した燕市役所の新庁舎は、窓口などのある庁舎西側の窓を初めて職員が手動で開け、涼しい外気を庁舎内に入れた。庁舎西側は全面、ガラス張りなので、どんなに暑くなっているだろうと中へ入るとびっくり。午後からの庁舎内は、上着を着て過ごせる気温で、半袖では寒いくらいで、明らかに外よりも涼しく、外は気温が27度を超えていることに驚く職員もいた。
新庁舎の“うり”のひとつが、エコボイドと呼ばれる空調システム。自然の力を利用した空調システムで、庁舎東側の屋上まで続く巨大な吹き抜けを暖まった空気が上昇し、屋上にある風の力を受けて自動開閉するたくさんの窓から外へ抜けるという仕組みだ。
13日は窓が揺れるように開閉し、庁舎内の熱気を外へ逃がしているようすが視覚的にもはっきりとわかった。13日の庁舎内の涼しさのおかげだったのかどうかは、はっきりしない。エコボイドの真価が発揮されるのは、毎日、最高気温が30度を超えるような真夏になってからだ。ただ、夜間もエコボイドが庁舎内の熱気を外へ出すので、日中に庁舎内にこもった熱が翌日まで残ることは少なくなるはずだ。