県内のバラ園でも品種は最多の約600種、1,200株のバラが植栽された新潟市西蒲区石瀬、「お杉ばら園」は今が春の花の見ごろ。その花の色と香りで来園者を集めている。
お杉ばら園は岩室リハビリテーション病院の近く、「だいろの湯」斜め向かいの石瀬緑地公園のなかにあり、公園の面積の約半分、3,400平方メートルにバラが植えてある。
そのほとんどの株が花を咲かせており、5日は平日にもかかわらず大勢の来園者でにぎわい、花にレンズを向ける写真愛好者やバラを背景に写真を撮ったり、イーゼルを立ててスケッチしたり、バラが放つ強い香りを楽しんだりしていた。
バラを管理するのはボランティア組織の「西蒲ばら会」。以前は私有地を借りてバラを栽培していたが、2005年に今の場所へ移った。会員は140人。2週間に1度の薬剤散布や新しいバラの植栽はすべて会員のボランティアで、それに必要な経費も会費でまかなっている。
5日、園内で来園者を案内していた会長の横山二郎さん(71)=弥彦村麓=は、「春先の寒さで心配したが花もきれいに咲きました」とにっこり。「いろいろ手間をかけてこれだけ咲きますとね、報われたという感じがしますね。皆さんから喜んでいただけるのが何よりです」。
来園者からバラの剪定(せんてい)や病害虫の管理について良く聞かれる。「会員もそれに答えられるように勉強してないとだめですね」。春の花の見ごろが終わっても8月半ば、10月半ばにも再び見ごろ迎え、11月末まで花を楽しめる。
入園無料で年中無休。「香りなんかを楽しむには、いちばんいいのは9時、10時ころですね」と横山さんはアドバイス。会員も募集中だ。