二十四節季で「芒種」(ぼうしゅ)の5日、三条市は晴れて26.9度まで気温が上がる夏日だった。
明け方の最低気温は14.1度で、午前11時の25.2度で夏日になり、日中は26度前後が続き、最高は午後1時19分の26.9度だった。
イネや麦など穂の出る穀物のタネをまく季節といわれる「芒種」。現在の種まきは、これよりも早く行われており、ウメの実が青から黄に変わり、カマキリやホタルがみられ始めるころともされ、しだいに梅雨めいていく季節に入るころ。
昨冬、種をまいた燕三条地域の若手農家でつくる「燕三条イタリア野菜研究会」の小麦は、順調に生育し、数日前まで緑だった穂は、黄に変わり始め、今月末に収穫が計画されている。
新潟では珍しい小麦の栽培は、市内のパン店が「地元産の小麦でパンを作ってみたい」との要望に応えて挑戦したもの。三条市栄地区の麦畑では、高さ90センチほどに伸びた黄色いムギが夕陽を浴びて風に揺れていた。もうしばらくすると穂は黄金色に変わり、麦秋を迎える。