昨年の燕市燕地区の夏まつり、第41回飛燕夏まつりのよさこいソーラン踊りで見物客をあっと驚かせた「おやじダンサーズ」。ことしは「燕よさこいダンサーズ25」と名称も新たに本番に向けて秘密の特訓が始まり、新メンバーも絶賛募集中だ。
飛燕夏まつりでは、よさこいソーラン踊りが毎年恒例。昨年は市内9団体が出演してレベルの高い踊りを披露したが、そのなかで、ひとりわが道を行くだったのが、50歳以上のおやじ9人で編成したチーム「おやじダンサーズ」。フラダンス風の手作り衣装を着け、途中で音楽が鳴らなくなるアクシデントもあったが、それも抜群の機転で切り抜けて、大きな笑いと拍手を集めて盛り上がった。
ことしの飛燕夏まつりは7月20、21の2日間。その1カ月半前の6日にことしの練習が始まった。ことしはメンバーを「おやじ」に限定しない。昨年のメンバーの「おやじ」に加えて、知り合いに声をかけた。練習に集まったのは20代から70歳くらいまで16人。構想や大まかな踊りの流れはできあがっており、最後は通しで練習できるほど上達していた。
メンバーの代表は会社社長高橋正行さん(61)=燕市宮町=。今では飛燕夏まつりの象徴となっている燕1000人みこしを二十数年前に立ち上げた立役者だ。
その後、ことしで11年目になるよさこいソーラン踊りが燕1000人みこしと一体化した。おやじダンサーズも2年続けて出演しており、昨年は数年ぶりに復活した。
「ことしは自由に参加できるような組織にしました」と高橋さん。“おやじ”の枠をはずし、女性も参加する。毎年、継続することを前提としていない。チームの名称も変えた。高橋さんは「まずは1年、1年」とマンネリ化しないように心掛けている。
「踊るのが目的ではないですよね。練習でこうやって皆さんと知り合いになって仲間が増えることが大切。その集大成が本番の踊りです」と言い、「上手、下手よりも楽しく笑いを取ろうと」、「インパクトを与えるような」踊りを目指す。
ただし、出落ち芸的なアイデア一発勝負なので、踊りの内容は極秘扱い。メンバーの家族にさえもらさないようかん口令を敷き、テーマさえ表に出さないという徹底ぶりで、「当日のお楽しみということで」と高橋さん。メンバーも随時、募集しており、おもしろいことがしてみたい、一緒に踊ってみたいという人の参加を呼びかけている。参加申し込みは燕商工会議所(電話:0256-63-4116)の大滝さんへ。