三条市の下田地区で「交通死亡事故ゼロ2,000日」を達成。三条署と三条市、県警警察本部交通部は24日、事故防止に貢献したとして三条市交通安全協会下田支部に感謝状を贈った。
死亡事故ゼロの2,000日は、平成19年11月13日から23年5月5日までで、現在も更新を続け、この日で2,050日目。下田地域は、合併前の旧下田村当時の平成11年10月7日から14年7月2日までの間には「交通死亡事故1,000日」を達成しており、今回はその2倍を達成した。
午前9時に、三条市交通安全協会の副会長で前下田支部長の清水美光さん(76)と現下田支部長の増井義雄さん(69)らが三条署を訪れ、国定勇人三条市長と小林国夫三条署長連名の感謝状を市長が清水さんに手渡し、県警本部交通部長名の感謝状を増井さんに小林署長が伝達した。
さらに、下田支部女性部を代表して会社役員桐生文子さん(65)が、次の目標「死亡事故ゼロ3,000日」を願って折った3,000羽の折鶴を小林署長と国定市長に手渡した。
下田支部は部員30人。老人世帯160件を1カ月に2回訪問して交通事故防止を呼びかけるなどの広報活動、カーブミラーの清掃、立て看板周辺の草刈り、夕暮れ時のパトロールなど交通安全のための積極的な活動を続けている。
下田支部長の増井さんは、過去に村内で死亡事故が多発し、1年に3人から4人、多い時で5人が亡くなるということもあり、「これでは下田の人口がなくなってしまう」と当時の皆川義雄村長、さらに佐藤寿一村長が引き継いで、交通安全を呼びかける看板を作ったり、道路整備に力を注いだと、死亡事故を減らそうと地域全体で積極的に活動する経緯を振り返った。
また、これからも「今まで通りの活動を続けていきたい」と述べ、交通事故は、1人だけ、また、会員だけで防げるものではないと言い、地域全体がさらに一丸となって取り組んでいくことが大事と話していた。
同日現在、県内で交通死亡事故ゼロの2,000日を達成している市町村は、達成したばかりの下田地域を含めて14市町村。記録1位は、粟島浦村の14,854日。