県立吉田病院附属看護専門学校(田宮洋一校長・燕市吉田大保町)は、8日午後2時から隣接する県立吉田病院で平成26年度第47期生入学式を行い、准看護師の資格をもって看護師を目指す30人が入学した。
准看護師が同校で2年間の基礎看護教育を受けることで看護師国家試験の受験資格を得ることができ、それに合格すれば看護師の資格を得る。同学校の定員は50人で、先の入学考査に合格した20歳から47歳代までの男13人、女17人の昨年より1人少ない30人が入学した。
紅白幕を張った会場で在学生も出席し、入学生はスーツで出席。田宮校長が入学生の入学を許可し、式辞を述べた。同校は昭和43年開校から1,695人が卒業し、県内外で活躍している。「患者さんが語る物語を理解し、共感すること」が大切で、それには良い人間関係を就くる必要があり、さらにそれには良いコミュニケーションが必要。「常日ごろからどの人の立場も理解できるように」求めた。
そして「勉学だけでなく、教師や同級生との親交や交流を結び、青春を謳歌(おうか)してください。きょうは皆さん自身の物語の新しいページの書き始めです。どうか豊かな学生生活を送り、皆さんのすばらしい物語をつくってください」と結んだ。
来賓祝辞で鈴木力燕市長は「住民にとっても安全、安心な生活を送っていくうえでも重要な仕事であると認識」しており、看護職の数は増加しているが、医療ニーズの拡大や高齢化で以前として深刻な看護職不足が続いている現状。これからの学校生活や実習を通して看護の技術、知識を習得し、「患者さんに信頼される看護師を目指していってください」。
「いつの日か、患者さんに看護師となった皆さんとともに笑顔があふれる燕市のまちづくりができますことを心から望んでいる」と燕市への貢献も大いに期待した。このほか在学生が歓迎の言葉を述べ、入学生は声を合わせて宣誓、校歌斉唱などを行ったあと、学校の玄関前で記念写真撮影も行い、新たなスタートを切った。