サッカー・ブラジルW杯の日本代表メンバーが12日発表され、三条市出身のDF酒井高徳選手(23)が23選手の1人に選出された。新潟県出身選手のW杯出場は初めての快挙で、三条市は代表入りを祝う懸垂幕の掲示やパブリックビューイングも行いたい考えだ。
酒井選手は、VfBシュツットガルト所属。2012年のロンドン五輪のサッカー男子日本代表メンバーとして出場。W杯は前回大会でもサポートメンバーとして帯同していたが、代表メンバーとしての選出は初めてで、新潟県内からは初のW杯出場となる。
三条市では、酒井選手の代表入りが発表されると健康づくり課が用意しておいた祝いの紙を三条庁舎と第2庁舎のそれぞれ正面玄関に掲示。「祝ワールドカップブラジル大会サッカー日本代表決定 酒井高徳選手」とある。
酒井選手の代表入りは確実視されていただけに、それほど驚きはなく、市役所市民課窓口に備え付けの代表選手発表の特別番組をとくに見る市民もなかった。健康づくり課の職員が時々、ようすを見に来るていど。テレビの音声が小さかったので、酒井選手の名前が呼ばれたときもほとんど人が聞き取れず、静かだった。
代表入りが決まると玄関に紙を張り出すとともに庁舎に下げる懸垂幕を発注。14日にも完成し、14日午前に酒井選手の三条市の酒井高徳後援会が見守るなかで懸垂幕を下げる考えだ。
日本代表のグループリーグは、15日午前10時からコートジボワール戦、20日午前7時からギリシャ戦、25日午前5時からコロンビア戦が行われる。三条市ではパブリックビューイングを実施したい考えで、関係者と調整を始める。
酒井高徳後援会の須佐茂男会長は、日本代表メンバー発表をテレビの生放送で見て、「素直にうれしい」と話した。2010年前大会の南アフリカ大会にサポートメンバーとして帯同したあとの報告会の席で、酒井選手は「力の差がわかったが、努力しだいでつかめる」と話しており、「有言実行を示してくれた」。
W杯では、2012年のロンドン五輪での経験やきれのある動きとフィジカルの強さなどから「得点に結びつくようなプレーをしてほしい。まずは出場してほしい」と期待し、「努力は報われると教えてくれた。称賛の拍手を送りたい。ありがたい」。
新潟県から初のワールドカップ出場であり、たくさんの夢を与えてくれる明るい知らせを喜んだ。今後、後援会役員会を開き、酒井選手のW杯出場に関してどのようなことができるかを話し合う。
国定勇人市長も酒井選手の代表入りについてコメントを発表した。コメントは次の通り。
■国定市長コメント
2014FIFAワールドカップ日本代表決定おめでとうございます。
これまでの活躍を通して、代表決定は間違いないものと確信していましたが、いざ本日を迎え選考結果を聞いた瞬間にその確信が現実となり大変喜ばしく思います。
このたびの結果は未来を担う子どもたちに、夢は必ず叶うという希望を与えてくれました。三条市民を代表しお礼を申し上げますととともに、大会でのご活躍を心より応援いたします。