新潟市岩室観光施設「いわむろや」で3日、「芝生カフェキャラバンDAIDOCO青果氷店2014@いわむろや」がスタート。新潟の新鮮で旬な農産物を使い、かき氷用のシロップを使ったものとは別次元のぜいたくなかき氷を提供している。
初日に用意したかき氷は3種類。新潟市南区の「桃と緑の遊び畑」産のウメ「藤五郎」、新潟市秋葉区のイチゴ「越後姫」、秋葉区のトマトをそれぞれ使ったもので、いずれも500円。
市販のかき氷用シロップには、シロップに着色料と香料が加えられている。着色料の原料が問題視されることもあるが、DAIDOCO青果氷店のかき氷には、そもそも着色料も香料も使われていない。練乳も使わず、果物と野菜以外には砂糖とせいぜいレモン汁くらい。
しかも果肉を生かしたり、ジャムにして使ったり。本物の香りは市販のシロップの比ではなく、同じ食べ物とするのが失礼なほど自然の豊かさを味わえる逸品だ。
「いわむろや」の芝生広場でコーヒースタンド「THE COFFEE TABLE」、ハーブティー専門店「Tea kokiri」とともにキッチンカーを並べており、リゾートのような雰囲気がさらにおいしく感じさせてくれる。
このかき氷を販売しているのは、3人の料理人がチームを組んだフードユニット、新潟ケータリング&フーデザインラボ「DAIDOCO(ダイドコ)」。一昨年、新潟市で行われた「水と土の芸術祭」で「食の記憶研究所」としてかき氷を提供したのに始まり、昨年も「ピア万代」でDAIDOCO青果氷店を営業。それに次いでことしは7月は「いわむろや」で31日まで、8月は秋葉区の「ボーデコール」、盆の8月14日から17日までは三条市のスノーピーク本社に特別出店することになった。
最近になって全国的にかき氷が人気を集め、メディアでもかき氷の名店が紹介されるが、DAIDOCOではそれに先駆けて、地元で生産されている新鮮でおいしい農産物を使わない手はないと、地元の旬な農産物を生かしたかき氷を手掛けた。
市販のシロップの安全性に不安をもつ親は多く、DAIDOCOのかき氷でかき氷デビューを果たす赤ちゃんも多く、「子どもたちにぜひ食べてほしい」と自信をもってPRする。
かき氷の種類は、仕入れた材料がなくなったり、旬の農産物がでてきたりしたら変更する。このあと7月はメロン、スイカ、トウモロコシ、8月はイチジク、ブドウ、カボチャなどが候補に上がっているが、どんなかき氷が食べられるかは、当日のお楽しみだ。「いわむろや」での出店は、午前11時から午後5時まで営業、休日は毎週火曜と第1、第3水曜。