燕市産業史料館は、開館記念日前夜祭として31日午後6時半から同史料館多目的ホールを会場に徳永健太郎・徳永康次郎フラメンコギターコンサートを開き、スペインを拠点に活動する新潟市出身のフラメンコギターデュオの演奏を入館料だけでたっぷり鑑賞してもらう。
健太郎さんは91年生まれ、康次郎さんは93年生まれ。フラメンコギタリスト徳永武昭さんとフラメンコ舞踊家小島正子さんの両親のもとでフラメンコとの密着した環境で育ち、幼少から父にギターの手ほどきを受け、2人とも中学校を卒業するとスペインへ渡り、セビージャのクリスティーナ・へレン・フラメンコ音楽学院に入学、全課程を修了している。
09年、10年と日本フラメンコ協会新人公演で2年連続兄弟受賞の快挙で注目を集めた。ことし3月にデュオで全曲オリジナル初CDをリリースし、日本とスペインを行き来しながら演奏活動を続けている。
同史料館は8月1日が開館記念日。その前夜祭としてコンサートを企画した。同史料館新館「伊藤豊成 世界のスプーンコレクション」の故伊藤豊成さんは、医者のかたわら世界中をスケッチ旅行でめぐり、なかでもスペインのフラメンコの情景を愛した。作品にも多くのフラメンコダンサーの姿があることにちなんで企画した。
同史料館のイベントとしては、これまでにないほど多くの問い合わせがあり、大勢の来場でにぎわいそうだ。コンサートの鑑賞には特別な料金は必要なく、高校生以上300円、小中学生100円の入館料だけで鑑賞できる。問い合わせは同史料館(電話:0256-63-7666)へ。