NPO信濃川大河津資料館友の会(早川典生理事長)は、歩いて回るには広すぎる大河津分水周辺の可動堰(ぜき)や洗堰を自転車で移動して見学してもらおうと、このほど信濃川大河津資料館に無料のレンタサイクルを設置した。
友の会の予算で3台の小さめな自転車を購入。中学生以上が対象で、利用したい人は同資料館で利用申込書に記入し、運転免許証など身分証明書を展示することで1時間、無料で自転車を借りられる。
8月27日から運用しており、9月10日までに10人ほどの利用があった。いちばん最初に借りたのは神奈川県からの来館者で、広大な風景のなか建設された巨大建造物を眺めながら風を感じながら自転車で走れることを喜んでいたと言う。
資料館から大河津分水の新しい可動堰へ延びる管理橋の入り口まででも500メートルほどある。旧洗堰や今の洗堰は管理橋とは逆方向にあり、これらを歩いて見学して回るには時間がかかり、体力に自信のない人には肉体的にも厳しい。
しかし自転車ならもっと楽に快適に見学できるだろうと、レンタサイクルを導入した。レンタサイクルを求める声はなかったが、利用したには大好評。これから秋の行楽で資料館を訪れる人も増えるシーズンでもあり、レンタサイクルの利用を呼びかけている。