20、21の2日間、加茂市・加茂山周辺を会場にことしもあかりをテーマにした小京都を楽しむ会「AKARIBA(あかりば) 2014」が行われており、初日20日は例年の5割増しくらいに感じる史上最多の来場者でにぎわった。
加茂青年会議所(柳生田守理事長)の主催。夜の加茂山をあかりで彩るイベントで年々、規模を拡大している。ことしも加茂山中腹の青海神社へ続く参道に両脇をかざるあかりをはじめ、池之端の光をすかす和傘を組み合わせたあかり、あかりで作ったトンネルなどさまざまなあかりで彩った。
初日20日は日中、あかり制作体験やカモレンジャーショー&大道芸ショーのあと日暮れを待って午後6時半から、あかりの木の点灯式。宮大門交差点から赤鳥居まで約60メートル道路の両脇に子どもたちが作った約800のあかりを下げたタケを立て、カウントダウンを合図にいっせいに点灯。大きな歓声と拍手がわいた。
同時に青海神社の舞殿では、市民芸能が行われた。昨年までは邦楽中心だったが、ことしは加茂高校箏曲部の演奏のほかに、須田中学校の12歳のガールズバンド、フュージョンバンド、ゴスペル、加茂葵中学校吹奏楽部など、多彩な音楽が披露された。さらに境内では、加茂暁星高校茶道部が珍しい夜の野点(のだて)も行った。
一方、加茂穀町商店街では加茂商工会議所が主体となって、2日間とも午後3時から9時まで、あかりば宵の市を開催。10を超すフードコートが並び、ジャズの生演奏も行われた。
点灯式では通りが人でぎっしり埋まり、加茂山のにぎわいもこれまでより明らかに多かった。あかりば宵の市も店の前に長い行列ができてごった返し、周辺の道路は渋滞になるほどだった。
21日は午後4時からメーン行事のあかりの結婚式。結婚式を行うのは、応募のあった16組のカップルから選ばれた新潟市東区出身で新潟西郵便局職員の五十嵐毅さん(36)、同市江南区出身で同市中央区、松美保育園の保育士の安宅由紀さん(35)。山重から行列が出発、青海神社で結婚の儀を行うほか、さまざまなイベントを行って午後8時15分に終わる。今回は新潟市・国際ホテルブライダル専門学校の生徒がイベントの企画を担当している。