県央地域で初めての女子軟式野球クラブ「県央BL・ジャイアンツ」が発足。女子だからと野球の道をあきらめていた中学生以上に、ともに夢を追いかけようと広く部員を募集している。
県内の女子軟式野球クラブは、新潟、長岡のクラブに続いて3チーム目。小学生までは男子と一緒に学童野球チームに所属する女子はいるが、中学校の部活動などで男子とともに続けるのは、現実的に難しい。せっかく野球が好きなのに環境が整っていないからと、野球をあきらめる女子は多い。
全国では、2010年に日本女子プロ野球リーグが開幕して、現在は4チームが加盟。女子野球のワールドカップもあり、「侍ジャパン」は4連覇を飾っている。本県では平成24年に開志学園に関東以北で初という女子軟式野球部が創設され、活動している。
そんななか、県央地域でも野球を好きな女の子をあきらめさせたくない、応援したいと、三条市の関和隆さん(50)が代表となって準備を進め、ことし1月1日に「県央BLジャイアンツ」(BLはベースボール・レディースの頭文字)が発足した。監督は相田恒さん、コーチは坂井利一さん、金子祐介さん、小笠原隆さん。
発足当初の部員は、三条、見附、長岡、新潟、上越の中学生8人。まだ正式な試合が行える人数には足りないが、「全国大会出場」や「全国大会で優勝したい」と目標も高い。
関代表は、「まずは認知されること。チームをつくることによって、野球をやりたいという子が出てくれば」と同クラブ創設によって女子野球の認知度向上と選手人口増加にも期待する。
全国大会には3年を目標に出場したいとの考えを持っている。また、同クラブのスローガンは「夢・努力・絆」。実は、このあとに「目指せ女子プロ野球」と続いていると明かし、「この先10年後に何かが変えられる」ようなクラブになるようにと話した。
「県央BL・ジャイアンツ」の練習は、三条市など県央地域のグラウンドなどで、毎週土曜と日曜の午前か午後を予定。参加できる日だけの参加でも構わないし、県央地域外からも参加できる。野球の経験は問わず、初心者も歓迎。問い合わせは、関代表(電話:090-7815-7845)へ。