19日に京都3区選出の宮崎謙介衆院議員(34)と結婚したことを発表した新潟4区選出の金子恵美衆院議員(37)は翌20日午後6時から三条事務所で記者会見した。
会見には自民党新潟県第四選挙区支部支部長代行の早川吉秀県議と金子めぐみ連合後援会の吉沢浩志会長も同席した。
金子氏は、結婚はプライベートなことだが、事務所では対応しきれないところもあり、自分の言葉と口で報告したい、支援者に責任を果たしたいと会見を開いたと始めた。
婚姻届けの提出は今春で、公表は統一地方選後と決めていたので、このタイミングになったもので、妊娠説については「それはまったくない」。
19日に首相官邸で菅官房長官や谷垣幹事長をはじめ党の役員に結婚を報告した。今後も政治活動はまったく変わらず、国会開会中は東京にいるが、週末は今まで通り地元での活動を続ける。秋の国政報告会で新潟市と三条市で宮崎氏を地元にお披露目できればと考えている。
宮崎氏は早大で3歳年下だったが、大学では出会わなかった。政策集団「志帥会」に所属し、一緒に活動するなかで、互いに本人、両親が早大卒という話で盛り上がった。国家観、政治信条も非常に近いことがわかった。
ふたりの間では天皇制や国体について語ることがある。日本国について考えることは自身もよりも宮崎氏の方が強い。宮崎氏は憲法審査会のメンバーでもあり、「どちらも衆議院議員だからこそ国について考える家庭にしたい」と願った。
衆院議員同士の結婚は高市総務大臣と山本拓氏につづいて2例目。菅官房長官からは、それぞれ選挙区があって大変だろうから、高市大臣のアドバイスをもらいながらどうやってやっていくかということをふたりで努力してと言われた。結婚したからだめになったとか、そういうことのない、プラスに働くように努力していきなさいとも。
昼に二階氏と伊吹氏が志帥会の仲間で内々の祝いをしてくれ、二階氏からは、「3回目の選挙もしっかり勝ち上がれるように切磋琢磨して、むしろ相乗効果となるように頑張っていきなさいと、幸せになりなさいと言われた」。
宮崎氏については「非常に日本に対しての思いの強い人」で、ふだんは穏やかで優しい人柄だが、日本に危機的な状況が起きると、ものすごく憤慨している姿を見ると、そこまで熱く語るかと思うことがある。
宮崎氏は大学で講師を務めた経験からか、「就職にアドバイスをしてたことがあるので、若い人たちの仲間が多い。若い人が兄貴と思うような人柄。面倒見がいい」。
プロポーズについては、「言葉はあまりわからないが、やはり男性からなのでは。基本的には」。子どもについては、「隗より始めよっていうのはこういうことも言うのかどうかわからないが身をもって少子化対策をしてこそ語れる資格があるんじゃないかと思っているというのもある」。
しかし、解散がいつあるかわからないこの仕事ではタイミングが難しい。前日に小渕優子氏と話したときもお腹が大きいときに選挙になり、「そんなの計算しても、考えても仕方ないからすべては運だよって言われたので、きっと運なんだろうなと」。
子どもを政治家にしたいかという質問には、「子どもにも政治家になりたいと思ってもらえるような、一般的に政治家がそういう職業になってほしいなと。昨今、政治家に対するイメージというのは非常に良くないものだと思うので、政治家というのは国を守って、国民の豊かな生活をつくっていく、そういう責任ある仕事をしているっていうことが、子どもから見てあこがれられるような職業になれるように、わたしも宮崎氏もふたりでそういう風に見える努力はしていきたい」
「専門の分野をそれぞれのいい部分を刺激を受けて、伸ばせるような会話ができる、そんな家庭にしたい」。まだ結婚指輪はなく、宮崎氏も取材で指輪を贈ってないことに気付いたくらい無頓着。
「ふたりで力を合わせて日本のために力を尽くしていこう」、「実力派とか今後、言われるようにしたい。仕事で評価されるような、記事になるような議員になっていかなければならないと思う」と結婚をプラスにしていきたいと話した。
金子氏はいつものように歯切れ良く話したが、プロポーズの言葉や互いをどう呼び合うかなどの質問になると、照れくさそうにしどろもどろになることもあったが、笑顔にあふれてた結婚会見だった。