三条市お天気教室実行委員会は2日、三条市水防学習館でNHK「ニュース7」のお天気おねえさん寺川奈津美さんとNHKラジオの奈良岡希実子さんの2人の気象予報士を講師に「わくわくお天気教室」を開き、小学生27人が参加して天気や自然災害について楽しく学んだ。
北陸地方整備局、信濃川下流河川事務所、三条市、NPO法人気象キャスターネットワークで実行委員会を構成し、初めて開いた。定員20人を上回る応募だったが、せっかくの機会なので、1年生から6年生までの応募者全員に参加してもらった。
午前10時から1時間半の教室。寺川さんと奈良岡さんの2人のほかに、とちぎテレビに出演している気象予報士の池田未来さんがアシスタントとして参加。天気に関するクイズや実験を通して、自然災害への心構えなどを学んだ。
NHKニュース7の気象キャスターとして、「こんばんは」のあいさつで毎日、テレビに登場する寺川さん。「ニュース7、見たことある人?」の質問に大勢の子どもたちも手を上げた。
天気に関するクイズで、プロジェクターで写真や動画を映して雲の名前を当ててもらい、その雲が発生した時の状況を解説。さらに竜巻や雷が発生した時の対応など、子どもたちにもわかりやすく説明した。
「50ミリの雨の重さ」のクイズでは、「おとな用の傘(1平方)に50ミリの雨が降ると、ペットボトル(500ml)何本分?」と出題し、1本、10本、100本の3択。正解は100本分の50kgで、計算式も説明。100本分も降るんだと驚く子どもたちに、「実際に降るときは一面に降るから、洪水にもなっちゃうよね」とさらに解説を加え、正解した子どもたちに「すばらしいね。難しい問題なのに、すばらしいね」とほめた。
天気のほかにも暑さなど熱中症対策についなどのクイズのほか、ペットボトルの中に雲を作る実験や、竜巻を起こす装置の実験もした。気さくにわかりやすく話す「お天気おねえさん」の話を静かに聴き、メモを取る子も。あっという間の1時間半の教室で、身近な天気から災害について知り、備えなども自然と学んだ。
5年生の関日菜子さんは、「竜巻とか、怖いんだなーと思った」、大雨や雷、竜巻などが起こりそうなときは「早く行動した方がいいとわかった」と話していた。