16、17日の2日間、三条パール金属スタジアムで第1回大学野球サマーリーグが開かれ、初日16日は慶応義塾大学と明治大学の試合後、両大学選手による中学生対象の野球教室も行われた。
1、2年生を中心とした次世代主力選手による育成試合で、慶応大と明治大、同スタジアムの指定管理者(株)丸富でつくる三条大学野球サマーリーグ実行委員会が主催。
16日は午後から慶応大対明治大が対戦。17日は午前に慶応大と新潟医療福祉大が対戦し、午後から明治大と上武大(群馬)が対戦の予定だったが、雨の可能性が高いため事前に上武大が出場をキャンセルしたたため、時間を早めて明治大と慶応大が対戦した。
初日16日は、一般504人と中高生など約200人の700人余りが来場。最高気温31.1度の猛暑のなかで、がっしりとした体格の大学生選手らが、次々と打ち出すヒットや守備のファインプレーなど、三条では見ることがない大学野球の熱戦に声援を送った。
試合後は両大学の選手が三条、燕、見附市の中学生約80人を対象に野球指導も行った。内容は慶大と明大の学生が企画した。大学生と中学生が一緒になってウオーミングアップしたり、大学生対中学生の構図で、中学生が打席に入って大学生が守り、逆に中学生が投げる球を大学生が打つなど、中学生には指導を受けるというより大学野球をはだで感じてもらった。
2013年から慶応大学大学院政策メディア研究科SCMチームとして同スタジアムで研究、調査を行い、今回のサマーリーグ実現の中心となった東京工科大学助教の松橋祟史さんは「学生に楽しくやってもらおうと企画を任せた。大学野球はこういうもんだと思ってもらえることが大事」と言う。
また、16日の夜、慶大と明大の野球部の部員の交流会を開いたが、これまでは一部のトップ選手や主将くらいしか学校の枠を超えた交流はなく、「その意味でも画期的だった」と喜び、来年以降も続くことを願った。