加茂市・五番町商店街振興組合(川崎晃理事長)は6日、商店街の安全PRプレートを設置した。そのプレートの中に商店街で撮影した昭和の懐かしい「五番町おもいで写真」を印刷し、昔の商店街と今の商店街のようすの対比が楽しめる。
プレートは全部で8枚。縦45センチ、14センチで「防犯カメラ設置で安全安心な商店街!!」とあり、下の部分にそれぞれ異なる「五番町おもいで写真」を印刷した。写真は市の郷土史編纂室から提供してもらった。
写真に写るのは昭和55年夏の青海神社61年式年祭、昭和35年の南小学校落成パレード、商店街が腰までの水につかった昭和44年の加茂川大洪水など。それぞれの撮影地に近いアーケードの柱に設置したので、今の風景と見比べることができる。
昭和30年に小富薬局を撮影した写真は、今はなくなってしまった小富薬局の前の柱に張ったので、過去と現在が一目瞭然。60年前にタイムスリップできる。
企画したのは同組合のまちかざり委員会。これまでも各店の名前と方言のキャッチフレーズを入れたベンチを商店街に設置し、飲食関連の店が多いので各店の料理や食品の写真を印刷したパネルを設置するなどした。
まちかざり委員会の委員長、株式会社船喜テント代表取締役の船久保隆夫さん(49)は、「昔の写真を前々から飾りたいと思っていた」。商店街の防犯カメラはアーケードを新しくしたときに新設したが、それによって安全で安心な商店街であることのPRとあわせたプレートを設置することにし、地元の元デザイン事務所にプレートの製作を頼んだ。
さっそく商店街で足を止めて写真に見入るお年寄りもいる。元デザイン事務所の遠藤元さん(53)も「昔のことを話すときのお年寄りはものすごく楽しそうになる。商店街を歩いて昔の写真を見て元気を出してくれたらいい」と話している。
10日は五番町大通りを歩行者天国にして秋恒例の「五番町ごっつぉ祭り」を開き、飲食の模擬店をはじめ、中学生や高校生による吹奏楽演奏、小京都戦隊カモレンジャーショー、魚つかみどりなどを行うので、来場したついでに「五番町おもいでの写真」にも目を留めてくれることを願っている。