三条、燕、加茂、田上、弥彦の県央地域5市町村でつくる「県央基幹病院設置に係る道路等環境整備促進期成同盟会」は12日、燕三条地場産業振興センターで総決起大会を開き、来賓の衆参与野党合わせて7人の国会議員などを含めて、関係団体、住民など約400人が参加するなか、県央基幹病院設置に係る道路等環境整備の促進を目指していくことを宣言した。
ステージには同同盟会の5人の首長と議長、来賓の国会議員7人をはじめ、県知事代理、北陸地方整備局局長代理、県議など14人が並び、主催者を代表して同期成同盟会会長の国定勇人三条市長があいさつした。
国定市長は「私ども県央地域に住まう悲願であります県央基幹病院がいよいよ最終コーナーを回り始めました」と、県が示した県央基幹病院設置に関するガイドラインで、「平成30年代のできるだけ早い段階で県央基幹病院が設置される工程表が示された」と話した。
具体的な設置場所も議論が進み、県の力強いリーダーシップで粛々と決まることを確信しているが、「ガイドラインのなかでは、燕三条駅、三条燕インター周辺に病院を設置すると盛り込まれており、私どもが住まう広い県央地域からのアクセスを考えたときに、どこの場所に設置されようとも、その周辺が、広域的な意味でのアクセスがままならなければ、陸の孤島と化してしまい。せっかく機能を期待されている基幹病院、救命救急機能を発揮することができないということになる」。
設置が平成30年の早い段階と考えると残された時間はあまりなく、「大勢の皆さま方の心を、気持ちをあらためて一致団結させていただき、県央基幹病院を単なる箱としてつくっていくだけでなく、その病院をしっかりとした機能としてワークすることができるようにするために、期成同盟会の文言の通り道路をはじめとする環境整備に向けて、県御当局、国御当局に強く働きかけをしていかなくてはならない」。
「本日の総決起大会を機に、この県央地域が再び、引き続き心をひとつにあわせ、基幹病院設置だけではなくありとあらゆる環境整備がまさに一体となって進んでいくことをお誓いを申したいと思っておりますし、皆さま方のご協力をいただくなかでしっかりとその成果を勝ち取っていきたいと思います」と決意を示した。
祝辞は、金子恵美衆議院議員、佐藤信秋参議院議員、漆原良夫衆議院議員、細田健一衆議院議員、菊田真紀子衆議院議員、鷲尾英一郎衆議院議員、塚田一郎参議院議員の7人の国会議員が、それぞれ、ともに頑張りましょうとあいさつした。
県知事、北陸地方整備局長と続き、斉藤弘文商工会議所会頭と田野隆夫燕商工会議所会頭の2人がそれぞれ意見発表を行った。
最後に、住民代表が大会宣言を読み上げ、「県央基幹病院設置に係る道路等環境整備の促進をめざし、次の運動を展開することを宣言します」として、「国道289号バイパス整備及び(仮称)石上大橋下流橋建設の促進」、「国道403号バイパス整備促進」、「各地域からのアクセス道路整備促進」、「基幹病院周辺の環境整備促進」の4つの要望を述べた。
このあと、第2部で魚沼基幹病院の内山聖病院長が「魚沼基幹病院開院後の現状と課題について〜先進事例として」をテーマに講演した。