伊勢ヶ浜親方を観光大使に任命し、「相撲の郷」として村おこしを進める弥彦村は、伊勢ヶ浜部屋の横綱日馬富士と大関照ノ富士の2人のモンゴル人力士が活躍していることから、モンゴルとの関係も深めようと、14日から23日までヤホールで初めての「弥彦モンゴルフェア」を開く。
式典・演奏会、モンゴル関連の展示・販売、地元物産フェアなどを行う。日曜の15日午後1時からオープニングセレモニーを行い、駐日モンゴル国特命全権大使のソドブジャムツ・フレルバータル氏や在新潟モンゴル国名誉領事館名誉領事の中山輝也氏を来賓に迎える。
セレモニーに続いてモンゴルの擦弦楽器、馬頭琴のコンサートを行い、千葉から訪れるモンゴル伝統音楽チーム「イフタタラガ」が演奏する。「イフタタラガ」はほかにも午後2時半から、前日の14日の午前10時からと午後1時からも演奏する。
ほかにも式典・演奏会では14日午前10時から前日祭、22日午後1時から長岡市に住むモンゴル人デルゲルマーさんによる馬頭琴のコンサートと子ども体験教室を開く。
モンゴル関連の展示・販売は期間中、移動式テント「ゲル(パオ)」や書道作品、写真パネルを展示、民族衣装体験、特産品のカシミヤや革製品の販売を行うほか、土、日曜と祝日に限定で、ゲルのなかでモンゴルの料理や乳製品の試食、試飲を行う。
地元物産フェアは弥彦村ご当地グルメ「イカメンチ」と新潟名物「半羽からあげ」をそれぞれ毎日100個、限定販売し、弥彦村の名物菓子も販売。14、15日は出雲崎町の「さざえの炊き込みご飯」と燕市の燕製金属製品を販売、弥彦村公認キャラクター「もち-うさぎ」が出演。14日と21日の午後2時から麓二区生産組合がもちつき、14日から22日まで粟島浦村が海産物をはじめ特産品を販売するなど、イベントが盛りだくさんだ。
新潟県は昨年、モンゴル・フブスグル県と友好協定を締結した。小林豊彦村長は、モンゴルのどこかの都市と弥彦村が友好都市になれればと夢を描いている。二人のモンゴル力士からも弥彦村を好きになって理解してもらい、弥彦村をモンゴルに伝えてほしとも願っている。
そうした取り組みの足掛かりになればと今回のモンゴルフェアを企画した。12日は夜中に新潟モンゴル協会のモンゴル人6人が4時間がかりでヤホールのなかに直径約6メートルの「ゲル」を設営し、フェアに向けた雰囲気が高まっており、大勢の来場を待っている。