新潟エコエネルギー株式会社(相場弘介社長・三条市長沢)が製造販売する木質ペレット「木(き)っころん」が、このほど木質ペレットとしては初めてエコマーク認定を取得した。
エコマークは、生産から廃棄にわたるライフサイクル全体を通して環境への負荷が少なく、環境保全に役立つと認められた商品につけられる環境ラベル。日常的にさまざまな商品に見ることができる。
同社はことし春からエコマーク認定の取得に向けて取り組んだ。カテゴリーは「間伐材、再・未利用木材などを使用した製品」。木質ペレットは細かくした木材を圧縮成型した小粒の固形燃料で、ペレットストーブに使われる。同社の木質ペレットは、三条市を中心に県内産のスギとマツを原材料とする。
エコマーク認定は、原材料となる木の産地証明をはじめ、製法や管理の明確化や製造工程も審査され、9月18日に認定された。これまでは同社の木質ペレットとして販売していたが、エコマーク認定を機にブランド名を「木っころん」とした。同時に新デザインのパッケージもデザイン中で間もなく完成し、今の在庫がなくなりしだい新パッケージに切り替わる。
同社は燕市の燕運送株式会社の関連会社として2009年に設立。昨年9月に親会社が木質ペレットやペレットストーブを販売する、あいせき株式会社(相場弘介社長・燕市八王寺)に移った。年間約1,000トンを出荷する。
ペレットストーブは、炎が見えておしゃれで環境に優しいといった理由から年々、普及が進み、それに伴って木質ペレットの需要も増えている。県内で木質ペレットを製造する業者はまだ少なく、競争も厳しくないが、これからも同社の木質ペレットを消費者から選んでもらうには差別化が必要と、エコマーク認定の取得に取り組んだ。
エコマークは、グリーン購入法に基づく調達の判断目安として活用されており、公的機関が優先的に調達する物品にもつながる。同社とあいせきの社長の相場弘介さん(40)は、「環境貢献度の高さのアピールになれば」と期待。「エコマークはなじみのあるマークなので、同じ木質ペレットを買うなら当社の木質ペレットを手に取っていただければありがたい」と願っている。