この記事は詳しい情報がわかりしだい加筆、修正します。
2日早朝、燕市南1地内で全焼3棟を含め住宅や車庫など10棟が燃え、火元から遺体が見つかる火事があった。
午前4時17分に110番通報があり、居酒屋「旬菜ふじた」となりの丸谷光雄さん(83)方住宅から出火し、木造2階建て住宅を全焼。そこから北側に並ぶ加藤さん方倉庫、鴨井さん方住宅と燃え移った。
丸谷さん方の1階部分で家族と見られる遺体が見つかった。丸谷さんは娘の祥子さん(49)とふたり暮らしていたようで、丸谷さんは特別擁護老人ホームに入所している。
祥子さんはひんぱんに入退院を繰り返しており、前日は近所の人が祥子さんを付近で見かけているが、所在がわからなくなっている。「旬菜ふじた」の家の人は2階から消防のはしごで脱出した。火事の原因や遺体の身元は捜査中。
南1地内では昨年10月21日にも10棟が燃え、1人の犠牲者が出る大火があったばかり。
火災現場の向かいに住む男性は、「遅くまで起きてたら瀬戸物が割れるような音がした。おかしな人でもいるのかと2階の窓から外を見たら赤くなってて、慌てて間違えて110番した。その間に近所の人が、火事ですよーと叫んでいた」と話した。
昨年の大火の現場付近に住む人は「あれ以来、サイレンの音がすると今度は自分の家なんじゃないかと思って寝ていられなくなった」と足早に火災現場に向かった。
3月27日に開かれた南1の町内の役員会でも、昨年の大火を振り返り、火災警報器の設置を呼びかけ、火の用心などを確認しあったところだった。