三条市須頃地区に三条市看護系高等教育機関を開設する三条市と運営するNSGグループの学校法人国際総合学園(池田弘理事長・新潟市中央区)が10日、「三条市における医療系高等教育機関の開設に関する基本協定書」に調印した。相互に協力し、看護学科、歯科衛生士学科、医療事務学科をもつ専修学校を2020年4月に開校する。
午前11時半から市役所で締結式を行い、国定勇人市長とNSGグループの池田弘代表が協定書にそれぞれ調印。また、これまで機関名を「看護系高等教育機関」としていたが、看護師だけではなく歯科衛生士などの養成も行うことから「医療系高等教育機関」とした。
協定書では、相互に協力し、看護師などを育成する医療系高等教育機関を開設することで、地域医療を担う人材の供給基盤を確立するとともに、三条市における若年層人口減少対策に資することを目的とする。
また、三条市が、燕三条駅を中心としておおむね半径1キロメートルの範囲内に校地及び校舎を整備し、同学園に無償で使用させることなどを記している。
学科や定員は、看護学科(3年制)が入学定員40人、歯科衛生士学科(3年制)50人、医療事務学科(2年制)25人で、総入学定員は115人、総定員は320人。
池田代表は、県央基幹病院ができる3年前の開校で、卒業生が対応できるように考えていると話した。病院ができてからは看護学科の増員など状況をみながら検討する。
同グループの看護医療系の学校は、新潟市と一部長岡市にあり、県央地域では初めて。自宅から通える学生を中心に、経済的にもローコストで親元に居ながら勉強できる。もっと高度な勉強をしたいならNSGグループの大学や大学院と連携し、編入もできると考えを示した。