燕三条ファクトリーアウトレットショップ「ストックバスターズ」(燕市物流センター2)では、フライパンと鍋の下取り1個につき100円のお買物券と引き換える「フライパン&鍋下取り買得市」を開いており、産地ならではの企画を大型連休中の観光客や帰省客にもPRしている。
下取りの対象は、金属製のフライパンと鍋。下取りは1人3点までで、1点につき100円分のストックバスターズ買物券1枚と引き換える。買物券の使用は、スプーンや包丁など商品の種類は問わず300円の買い上げごとに1枚100円分が使える。
下取りの企画は2013年に始めた。昨年は3カ月の期間限定で開催し、1,300個余りを下取りした。買物客からは「今度はいつですか」、「今、していますか」と問い合わせが来る人気企画だ。最近は、ツアーを組みたいというバス会社からのニーズもあり、今回は4月から8月末まで期間を延長。その後も継続できるよう通年での実施を検討している。
下取りした鍋などは地元の業者に引き取ってもらい、金属は再生利用されている。社会貢献になればと始め、当初は赤字分は補てんするつもりでいたが、この地域は製造会社が多く、フライパンなどの金属部分と木製の柄などを解体する技術があることや、地元で処理できるため輸送費もかからない。予想以上の経費はかからなかったことなどから実施できた産地ならではの企画という。
「わずか100円(買物券)ではありますが、捨てればごみ、お持ちいただければ資源になる」、「遠慮せずに、使えなくなった鍋やフライパンをお持ちいただき、買物券を利用して新しい品物をお求めいただければ」と気軽な利用を呼びかけている。
また、5月10日まで「ジャパン・ツバメ・インダストリアルデザインコンクール」の受賞製品の展示も行っている。