三条市須頃地区に2020年4月の開校を目指す三条市医療系高等教育機関の開設に係る懇談会(第5回)が4日、市役所で開かれ、誘致事業者のNSGグループの新企画室長と三条市から進捗状況の報告や臨地実習先の確保などについて意見交換が行われた。
午後1時半から三条市役所で行われ、懇談会座長の三条市医師会の水野春芳会長をはじめ、構成員の新潟県済生会三条病院の郷秀人院長と金安弘子看護部長、三条市歯科医師会の近藤鉄也会長、新潟県看護協会の奥村麗子会長、誘致事業者のNSGグループ・NSGカレッジリーグの阿部悦章新規企画室長が出席した。
進捗状況では、同教育機関の新設には厚生労働省の認可が必要で、20年4月の開校に向けて19年1月に看護師養成所の指定、同年3月に歯科衛生士養成所の指定を受ける必要がある。
認可には、18年12月末までに看護師養成所の概要をまとめて提出、2019年3月末までに歯科衛生士養成所の概要を提出する。その段階で、教員と実習先の承諾を得て、教育課程、教育内容とあわせて設置計画書とするスケジュールを示した。
さらに、「看護学科の教員確保」、近隣の病院に協力を打診している段階の「看護学科 臨地実習先確保」、「歯科衛生士学科 教員及び臨地実習先確保」の状況を報告。現状の課題は、中核となる教員が決まっていないことなどをあげた。
質疑では、前回の意見交換でも不安の声があがった臨地実習先確保について、今でも実習先がなくて困っているなかで新たな確保がスケジュール通りにできるのかという質問があった。また、実習先候補の中に三条総合病院と燕労災病院は入っているが、基幹病院が開設されれば両病院とも閉院する。代わりに基幹病院に実習の受け入れを頼むと思うが、開設当初は受け入れできないと思われ、そのあたりも考えなければならないという指摘もあった。
次回は2月ころに開会し、求める人材像に関するアンケート調査や施設の基本設計の報告などを行う予定。