新潟県三条市の市議会議員、杉井旬氏(57)は18日、新潟県議選(3月29日告示・4月7日投開票)三条市選挙区(定数2)に無所属で立候補することを正式に表明した。
支持者ら約130人が参加した市政報告会で、満場一致で杉井氏の県議選出馬を了承した。杉井氏は県と市町村の役割分担をはっきりさせることが大切で、とくに産業振興などは県が担うべきことであり、「三条にとっても県との連携は本当に大事と思ってるので、そこはしっかり訴えていきたい」と出馬の理由を話した。
県と市町村の役割分担の明確化や連携は「リーダーシップを発揮できるタイプではないが、問題提起と解決方法を訴えていくことはできる」、「それをやるのが急務」と述べた。
「県央基幹病院ができたから即、(三条総合病院を)廃止はあってはならない」とし、県央基幹病院は急性期の患者が中心なので「三条総合病院が即、お役ご免とはならない」と三条総合病院のサテライト病院化を求める。
農振法などの規制緩和、効率のよい住民サービスの展開などを求めていき、「それを訴えるためにしっかり県議会に挑戦していきたい」。
「政党のために県政があるのではない。最近は政党のための県政みたいなところが見え隠れするので、それはちょっと違う」として、どの政党にも推薦は求めず、完全な無所属で立候補する考えを示した。
また前回の県議選では藤田博史氏(49)を応援しているが、現状ではこうした思いが「あまり十分になされていないのではないかという気があるから出る。現状で良ければ出ない」との思いもある。
市政報告会で坂井欣一後援会長は冒頭のあいさつで、県議選は現職の佐藤卓之氏(54)と藤田氏、元県議の坂田光子氏(64)の3つどもえと思われたが、佐藤氏が引退を表明した。
しかし新たに三条市議の河原井拓也氏(33)が出馬を検討しているという話が「降ってわいたように」出てきて、「大変、強敵」、「厳しい選挙になってきた」と力強い支援を求めた。
(佐藤)