新潟県弥彦村の村長選(1月22日告示・27日投開票)に立候補する新人の小熊循人(おぐま ゆきひと)氏(46)の激励会が20日、弥彦村商工会で開かれ、約100人が参集して必勝を誓った。
小熊氏は決意表明を行い、公約に掲げた子育て支援の強化、高齢者生きがい支援、地域コミュニティー推進、人口減少対策の推進、村財政の健全化、商工関係者との協調、安全安心の防災対策の推進について話した。
子育て支援では小中学校の給食無償化、中学生の冬期間通学バスの運行を実現。村のブランド米「伊彌彦米」のさらなる付加価値の提案、インバウンドの強化などについて話した。
最も強く訴えのは、選挙後の「完全なるノーサイド」。前回の選挙後も村民の分断、対立する状況が続き、村長になれたら「選挙後のノーサイドが絶対必要になる」とする一方、「村長、自ら動いて選挙前に戻す、仲良くするという形にもっていくのが村長。それができないのはおかしい」と指摘した。
「代表が動いて村をひとつにして弥彦村を明るい村にしていきたい」、「近所の人なのに選挙になると話もできないとか、そういうの嫌じゃないですかね」と述べ、「今回、人生をかけた戦いです。毎日、協力してくれる若い人たち、スタッフの顔を見ていると絶対に負けられない、負けたくないと強く思っている。本当に勝ちたいので、勝たせていただけるようご協力をお願いいたします」と目をうるませて支援を求めた。
大井源一郎後援会長は「弥彦村を見ると何か二分して何かおかしいと非常に違和感を感じる」と言い、「伊彌彦米(いやひこまい)」は非常にいい政策だと評価している。「すべてを否定する世代ではない。柔軟に考えていいものはいい、悪いものは悪いと言っていく」と是々非々の姿勢を強調し、「なにがなんでも今回、村長になっていただこうと思っている」と小熊氏に期待した。
来賓で細田健一衆院議員の代理で妻晴子さん、塚田一郎参院議員の代理で皆川尚人秘書、斉藤信行燕市議、本多隆峰村議が激励の言葉を送った。
本多村議は「小林村長より反対派5人組といわれてるなかのひとり」と自己紹介し、是々非々で村政をチェックしてきたのに「反対派議員、賛成派議員と色分けをしている」。
昨年12月の議会で、小林豊彦村長が嫌いな団体が3つあるとして、村議5人組、自民党弥彦村支部役員団、商工会役員団をあげたとし、「神聖な本会議場」でのこうした私的な意見に「このたびほどこんな人が村長なのかと、残念に感じた覚えはない」と批判。さらに「弥彦おもてなし広場」建設で「言われもない借金返しをさせられる」、「入札は身内の建設会社」、「そんなことを平気でやる」と批判を続けた。
小熊氏の父、小熊正村議は「皆さまの絶大なるご支援、ご協力により各地で世代交代が行われているように、この弥彦村でも世代交代が起こることをお願い申し上げる」と述べ、最後に「勝つぞー」コールで気勢を上げた。
(佐藤)