クイーンのイベントのチャリティーで2万円を三条市に寄付 (2019.1.21)

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英国のロックバンド「クイーン」のフレディ・マーキュリーを描いた映画『ボヘミアン・ラプソディ』に感化されて新潟県三条市の空き店舗でクイーンの曲を堪能するイベントを行った若者が1月21日、三条市に募金の善意や売り上げから約2万円を三条市に寄付した。

左から国定市長、橋本さん、水沼さん
左から国定市長、橋本さん、水沼さん

三条市内の株式会社諏訪田製作所で働く水沼樹さん(26)と中心市街地拠点施設「TREE」で働く橋本泰平さん(23)の2人が市役所市長室を訪れ、募金箱に集まった善意と会場で飲み物を販売した売り上げから経費を差し引いた残りを合わせ、1万9,792円を国定勇人市長に手渡した。水沼さんは「三条市で三条楽音祭とか音楽関係のイベントに使っていただきたい」と話した。

クイーンを知らない世代の水沼さんは、映画に感動して2度、鑑賞した。もっといい音質で酒を飲みながらクイーンサウンドに包まれたいと、12月22日にイベント「本寺小路 Queen in the House!」を企画した。会場には友人の橋本さんがふだんからイベントに活用している三条市の繁華街「本寺小路」にある空き店舗、旧「スナックまりも」を借り、オーディオには三条市のスピーカーメーカー「HASEHIRO AUDIO」の高音質スピーカーを使った。

気分はフレディでみんなでパチリ
気分はフレディでみんなでパチリ

映画でクイーンに魅せられたクイーンを知らなかった若者から、リアルタイムでクイーンにはまった50歳代まで、20人以上が参加。クイーンのフレディやギタリストのブライアン・メイの仮装で訪れた人も多く、大声で合唱したり、フレディのコール&レスポンスに応えたりと、映画館では味わえなかった参加型の熱狂を共有した。

市長室を訪れたふたりは、お約束でイベントのときのように白いタンクトップに付けひげ、サングラス、腕輪を着けてフレディのコスプレで登場。国定市長もそれまでクイーンには興味がなかったが映画を鑑賞してはまり、映画のラストシーンにあるコンサート「ライブ・エイド」はYouTubeで何十回も見たと言う。自身のブログでも映画の魅力を投稿するなど、にわかクイーンファンを公言してはばからず、ふたりのコスプレには「出た!結構な完成度だね」と大ウケだった。

ふたりが持参した腕輪のつもりのイヌの首輪もさっそく腕に着け、着ける腕も「フレディって右手じゃなかったっけ?」とマニアックぶりも発揮。イベントにも「実は一瞬、行こうかなと思った」と明かした。ふたりには「そういうことを何のためらいもなくやりきり、しかもそれを内輪だけのものにしないでオープンにしてこうやって社会的な形にもっていく、そのデザインセンスがすごい」、「三条らしくていいな」と感心していた。

(佐藤)


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